第14話…昔からみてきた3

「もんちゃんは彼女いないの?」


「2年前まで いたんだけどさ〜

何もなしで自然消滅したんだ。」

「向こうから誘ってきたときはあったけどさ〜大事ににしたいから手つなぎ止まりだった。」


「そうなんだ。大事にしたいって

当時の彼女?」


「それもあったけどさ〜その子は一度関係を持った人と別れるって聞いたんだよ。」


「それは噂?」


「いや…ほんとの話…その子と付き合って一度、関係があった男友達から聞いたから間違いない。」


「そんな女…いるんだ。相性がいいの探してるみたいで嫌だね。」


「そうだな。俺と別れた後もそういうことを繰り返してるみたいだ。」


「うわぁ〜最低な女。」


「だよな!」

「ところで…りなは彼氏いるの?」


「付き合った時もない。」


「そうなのか?中学生の時の先輩とは?」


「あれは趣味が同じで会うたびにオタクの話をしていただけ。」


「あの頃の、りなの趣味は周りは理解不能だったけど同じ趣味の人がいて

よかったじゃん(笑)」


「うん。おかげで高校卒業まで盛り上がった(笑)」


「今もあの頃と同じ趣味なのか?」


「もう大学生になってからお互いに

趣味も変わって話も、しなくなった。こないだ、たまたま会ってあの頃の話で盛り上がった(笑)」


「その人、5歳の娘の父親になってた。可愛かったよ。」


「そうなのか。幸せにやってんだな。」


「そうだね。」


「俺 そろそろ行くわ。」


「うん。もんちゃんありがとう。気をつけて。」


「はいよ!りなも貧血、気をつけてな。」


「あっ もんちゃん、コーヒー持っていって。上の棚に、はいってるから全部持っていっていいよ。」


「そうか。ありがとう。遠慮なく

もらっていくぞ。」


上の棚をあけ コーヒーを手に取った。


「あとさ〜りな〜」


「なに?」


「クリープとスティク砂糖も、もらっていっていいか?」


「え〜〜?」


「だってよ〜クリープの賞味期限が

近づいてるのが何本かあるし砂糖もこんなにあるし一人では使い切れないだろう?」


「安売りしてた時、まとめて買ってだけど使わなかったからな。全部持っていっていいよ。助かる(笑)そこの袋 使っていいよ。」


「おう。全部もらっていくわ。」


袋にコーヒー、クリープ、スティック砂糖をいれた。


「じゃな。今度レバニラ炒め持ってきてやるからな。」


「うん。期待しないで待ってるよ(笑)気をつけて帰ってね。」


もんちゃんが車に乗り込みエンジンを、かけて帰って行った。


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