第14話 瞬間移動。まだまだ練習中。

 それ!!


 そういえばさ、セルフィ、神殿って言ってなかった?神殿って神ついてるよね・・・?聞き間違いかな?


 ひゅん・・・って、ちゃんと着いたかな?


 ここは、うん。なんか神殿っぽい。でも、ここでいいのでしょうか?ホントに海底でしょうか・・・?


 「ゆう、ちゃんとこれたね。大成功!!」


 「セルフィ!!やった!!成功した♡でも海底って感じじゃないけど。それに、神殿っていった?」


 「海底だよ。それに神殿。元ね。おじいちゃん神様のひとりだしね。みんな中で待ってるからいこっ。」


 サラっと言いましたけど。おじいちゃん神様のひとりって。確かにミルコットさん自体、女神っぽいけどね。神様の娘が魔王・・・。どうなっとる?


 「ようこそ、ゆう。今日は姉のベルコットも来ていますの。ゆうに会えるの楽しみにしておりましたわ。どうぞ、ゆっくりしていってね。」


 「ありがとうございます!!」


 「こっちこっち。お茶会の用意がしてありまーす。ゆうは、ここに座ってね。」


 セルフィ、めちゃくちゃ楽しそう。こっちまでウキウキしてきちゃった。


 あ、ミルコットさんに似ている、あの方がベルコットさんかな?青い髪、赤い瞳。そして、いかにも吸血鬼っぽいあの方は、きっとルビー鉱山のボルゴッドさんだろうと思う。うん。銀色の髪、赤い瞳。はー。お二方とも高貴な感じがするなあ。


 「ゆうです。よろしくお願いします。」


 「うふつ。可愛いわね。ベルコットよ。よろしくね。」


 キャー。なんか色気が半端ない。羨ましい・・・。


 「くすっ。表情がクルクル変わって面白いね。マサコに似ているのかな。ボルゴッドです。よろしく。」


 うー。男子なのに妙に色気があるんですが・・・。ボルゴッドさん、おばあちゃんの事知ってるんだ。

 

 「では、みなさん揃ったところで始まり始まりー。」って、セルフィ可愛すぎ。


 美味しいお茶と美味しいお菓子。最高ー!!憧れてたんだよねー。何階にもなってるお菓子とケーキがのってるやつ♡こりゃあ、美味しい楽しいご褒美の時間だー。あーりがとー!!

 

 楽しい時間はあっという間に過ぎ、再会を約束してお開きとなり、またまた瞬間移動のお時間がやってまいりました。


 よし、自分の部屋までひゅんって、行きましょう。


 それ!!


 ひゅんっ。バッフン。ついにやりました。自分のベッドに直行。やりました!!


 「カイト、セルフィー。できたよー。」


 「お疲れ様です。瞬間移動、もう心配ないのではないでしょうか。セルフィは、ミルコット様のところでゆっくりしてくるとのことです。」


 「あ、そうなんだ。カイトもゆっくりしてていいよ。この後は、ここに書物庫があるそうだから、ちょっと覗いてみたいんだ。」


 「かしこまりました。では、何かございましたらお呼びください。」


 「はーい。」


 あと一回くらいは瞬間移動練習したいかなー。後は、サファイア鉱山のブルゴッドさんにまだ会えていないから、会いたいかな。魔王の方々・・・。魔王というより、神々しいんだよね・・・なんだか。ブルゴッドさんはどんな方なのかなー。


 館を探検しつつ、書物庫はどこかな?

 

 あ、ここが書物庫か。結構あるんだ・・・。どれどれ。ちょっと失礼しますよー。


  

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おじいちゃんの七光で無敵な聖女になり申した。異世界スローライフ+せっかくなので、悪党退治もしちゃります。 やればできる子 @dk-ydk

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