第13話 瞬間移動…。練習中。
あー。なんか切ない気持ちが抜けきらないよ~・・・。
へっぽこゆう・・・。
こういう時は、何かに夢中になるのが一番だよね。
ということで、高設定だが無能な聖女は瞬間移動の練習をすることにした。
まずは、バルゴッドさんの山から瞬間移動で自分の部屋へ!!
んー。頭の中に行きたいところを思い浮かべるってカイトが言ってた。
カイトとセルフィーにはあっちで待っててねって・・・。
よーし。イメージしましたよ。それ!!
ひゅんって、できたー!!
ふっかふかだー♡ベッドの上に移動出来たのかー♡初めてにしては上手いじゃないかー♡
「カイト、セルフィー。できたよー。」
ん?まだ来ていない?なわけないよね。なんか、よく見たら、私のベッドではない・・・。違う部屋・・・みたいだね。失敗したんだね・・・。
どこのどなたのお部屋か知りませんが・・・。ベッドを拝借し、申し訳ありません。キョロキョロ・・・と。ここには誰も居ないみたい。はやくここから自室へ行くんだ。目を閉じて、自分の部屋を、ベッドを思い浮かべるんだ!!
カチャッ!!
ひゃー。間に合わなかったー。誰かきちゃったかー。ヤバイヤバイ。
「あ、ゆう様。こちらでしたか。初めてにしては上々ですね。」
「カイト!!ここは?」
「ゆう様の向かいの客室です。」
なんだ。よかった。ちょっとずれたけど。焦りましたよ。不法侵入とかさ!!
「ふー。なんか、一回で凄く疲れちゃったよ。よく、こんなのちょくちょく出来るね。」
「慣れれば、そこまで疲れることはありませんよ。今日は色々ありましたし、今日はこの辺になされては?」
「うん。そうする。明日また付き合ってね。」
「かしこまりました。では、本日は失礼いたします。」
もう今日はホント疲れた。お風呂入って、美味しいもの食べて、酒飲んで寝ることにします。
明日は今日よりもっと確実に。三回はやってみましょうか・・・。とか考えながら・・・うとうと・・・。
充分な睡眠をとったはずだが、ひゅんひゅんって、超高速瞬間移動する夢みまくって、朝からなんか疲れている。
特製野菜ジュースとやらをセルフィが持ってきてくれた。おやおや、なんか優しいぞ今日のセルフィ。
うん。美味しい。セロリっぽいのとかバナナとリンゴとか入ってる・・・。スムージーだね。なんか元気出て来た。
「美味しいよ!セルフィ。ありがと。」
「ゆう。今日はさ、ママのところに瞬間移動してみたら?海底の神殿!!」
「ミルコットさんの神殿に?海底だよね。まだ二回目だけど・・・。大丈夫かな?」
「じゃ、カイトと先に行ってるねー。」
「あ、ちょっと待って、行った事ないから思い浮かべられないよー。」
行っちゃったんですけど。んー。カイトとセルフィのこと思い浮かべれば、二人のとこに着く感じかな?海底の神殿って、普通に息とかできるんだよね?きっと、大丈夫な空間なんだよね?
それー!!
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