第12話 恋しちゃったんだ・・・。の、結末。それでも・・・。

 恋しちゃったんだ・・・。

フルールも、ビローズも・・・。

自己嫌悪が自分の心を眠らせちゃった?

どうしていいか分からなくなっちゃった・・・?

本当は息子とずっと一緒にいたかったと思う・・・。


 胸中は伺い知れないけれど。


 それでも・・・。

 

 もう、いいんじゃないかな・・・。自分の事許してあげて・・・。

もう、いいんじゃないかな・・・眠りから覚めても。


 そういう自分も現実逃避で実家に帰ってきましたけどね。そして現在に至る。だがしかし、余計なお世話をしちゃおうと思います。


 エドガーとウィルをお母さんに逢わせたい。エドガー、お母さん死んだと思ってるしさ・・・。ウィルなんて、捨てられたとでも思ってるんじゃなかろうか・・・。


 エレン公爵夫人もね、ウィルを育てようと決意した素晴らしい女性ですよ。

本来、優しくて強い女性なんだと思うんです。

 アランを好きすぎて心を閉ざしてしまった?プライド傷ついた?可愛い息子達にも笑えないくらいに・・・。

 男なんてそんなもんですよ。いくらいい人でもダメなことしちゃうんです・・・。   

アランにめちゃくちゃ文句言うとか・・・。ぶっ飛ばすとか・・・。やっぱり好きなら、もう全部受け入れるしかないですよ!!

 ご子息達、道間違えちゃったじゃないですか。でも、それでも、いくらでもやり直せると思います!!もう、全部笑い飛ばしちゃいましょう!!


 アラン公爵は・・・。やっぱり。恋しちゃったんだ・・・。どっちも好き・・・。どっちも選べない・・・。そういう事もあるんでしょうが・・・。それでも。そうですね。反省してください!!

 

 当事者にしか分からないことでしょうけれども、それでも・・・。



 「やめておけ・・・。」アイリンがつぶやく。


 「ゆうの気持ちは、わかるぞ。だがな、ビローズもフルールも時を待っているのじゃぞ。その時がきたら、二人はちゃんと目覚める。二人の息子はな、人間の寿命が尽きた後、それぞれの眷属に転生する・・・。それからでも良いと思うぞ。」


 「そうなの?ちゃんと会えるの?そうなんだ。よかった。それなら・・・。」


 そう・・・。だよね・・・。何様だよ私!!だよね。私ってば・・・。ホント、余計な事するところだったよ・・・。アイリン、ありがとね。


 部外者に出来る事なんかなかったか・・・。


 時が解決してくれる。


 

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