第3話仕事帰り

残業を2時間程して、帰り道に翌日に休日を迎える事に、嬉しくて、どこで飲もうか?と考えながら駅に向かって歩いていた。


11連勤なんて、ザラである。


歌を唄いながら歩いた。


「レッツゴー・仮面ライダー」だったと思う。


僕は、人気のいない歩道を歩きながら、


「ゴー、ゴー、レッツゴー!輝くマシン〜♫」


と、大声で唄いながら信号待ち。


「ライダー〜パァ〜ンチ!ライダー〜……!」


後ろのを振り向いたら、総務課の女の子が僕の真後ろで信号待ちしていた。


この子は、僕の歌をずっと聴きながら歩いていたのか?


業務部海上作業課の羽弦はあんまり良い噂が総務部総務課では無い。


総務課課長と口ゲンカしたりするからだ。


残業の水増し請求をみんなしている。


じゃ、タイムカードを作れよ。


こっちは、会社では8時半からの仕事スタートになってるが、6時には出勤して書類を作り船に乗るんだ。


それは、サービス早出になってんだから、認めろよ!バカ!


しかし、女の子には罪は無い。


僕の下手な歌を聴かされた、同じく残業終わりの女の子に申し訳無かった。


何とも、懐かしい下積み時代であった。

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