第2話図工
それは、小学6年生の時だった。
僕は右目のまぶたを蚊に刺され、四谷怪談のお岩さんの様な姿になった。
痒いから搔くと更に腫れ上がる。
その日の図工はクラスの友達の顔の絵を描こう!と言う授業であった。
クラスの半分は僕の顔を書いた。
まぶたが腫れた僕はデフォルメされて、化け物のように描かれた。
普段、遊ばないヤツも僕の顔を描いていた。
そして、その絵は教室の後ろの壁に飾られ
た。
中には、白装束で表現したバカもいた。
そして、天冠(幽霊の額の三角の布)まで。
子供とは残酷なものである。
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