第3話 公開開通【胸糞注意】

 ノルドの指捌きは蛇が地を這うように動き、エリーゼのふとももをなで回す。


「ほう、頑張るじゃないか。では直に触れてみてはどうかな?」

「ひっ!?」


 ケインの目の前で感じてしまったことを悟られぬよう必死で堪えていたエリーゼを地の底に落とすようなひとことに彼女は目を見開いて、ベッドの上で後ずさりしてしまった。


「どこに行こうというのかな? おまえはこのベッドから……いやすでに俺から逃れられぬというのに」


 広いベッドの上で逃げようとしたエリーゼの足を掴んだノルドはそのまま引き寄せ、彼女のスカートの中へ手を差し入れようとする。


「この淫乱聖女め。まだそこには触れてはいないというのにこの染みはなんだ?」

「うそです! あなたに触れられて……」


 ノルドはすでに手を離していたがエリーゼのはスカートはどんどん湿り気を帯びてしまっていた。


「くくく……そんなに俺に触れて欲しいとは……口ではなんとでも言えるが身体は本当に正直だ」

「誰があなたの穢れた手など気持ち良いなどと思うものですか! 逃げも隠れもいたしません。さあ、お好きにすればいいのです」


 名だたる聖騎士を幾人も輩出してきた名門マグダリア家のプライドとケインに感じていないことをアピールするため、エリーゼは女騎士のように強く出た。


 イケメン顔のノルドが醜悪な笑みを浮かべる。堂々と誰の挑戦でも受け入れるといった態度を取るエリーゼだったがそれは完全に裏目に出てしまう。


 ノルドがエリーゼに触れると彼女のプライドの砦は瞬く間に陥落してしまった。


―――――――――自主規制――――――――――


 噴水のすぐに傍にイクとリラックスできるよね!


―――――――――自主規制――――――――――


 ケインは、エリーゼがノルドに感じてしまったことを目の当たりにしたことで大粒の涙を流すことしかできないでいる。


「他愛もない。では鳴いてしまったおまえの隙間を俺が慰めてやる。感謝しろ」

うぐぐぐぅぅぅやめろぉぉぉぉぉーーーーーっ!」


 ケインは猿ぐつわをされたなかで必死に叫んで、ノルドを制止しようとするが、ノルドがそれを聞き入れるわけがなく、意識が朦朧となったエリーゼの足にかろうじて引っかかっていたパンティを脱がしたノルドは……、


「俺からのささやかなプレゼントだ。それで自ら慰めでもするがいい」


 剥ぎ取ったパンティをケインの顔にぽんと投げつけていた。ケインが下着に目を奪われている間にもノルドはエリーゼの初めてを奪ってしまう。


 口にはめられた猿ぐつわにより、声が出せないケインはそれでも精いっぱい叫んでいたが、それでどうにもなるものでもない。



 シーツにこぼれた真っ赤な鮮血……。


 最愛の恋人は最悪の男に寝取られてしまっていた。


「ふはははははははは! よろこべ、ケイン。俺がこの大陸一の美女を大人の女にしてやったぞ!」


 ケインに視線を移したノルドは不敵な笑みを浮かべて満足そうにする。



(ううっ! ううっ! あああーーーーーっ!!! お、俺のエリたんがクソノルドにやられ千葉ァァァァ!!!)



 ノルドに何度も何度もイカされ続け、快楽と罪悪感にエリーゼの心は疲弊し、半裸のままレイプ目でただ息をしているだけになってしまっていた。


「うー……、うー……、うー……」


 ケインはただ泣くことしかできず、憎むべきノルドと最愛のエリーゼの痴態を見させ続けられて、精神は崩壊寸前になっている。


「ははは、ケイン。おまえの女は見た目に違わぬ名器だったぞ。俺が飽きるまで待ってろ、がばがばになる日までな!」


 もうノルドに抗う気力も残っていないのか、ただエリーゼを呆然と見ていた。


 ノルドはそんな無気力になったケインに興味を失ったのか、従者に命じて……、


「興が醒めた、放り出せ」


 ケインはごみくず同然にヴィランス家の敷地外へ出されると幽鬼のようにふらつきながら、いずこかに消えた。


 ――――スー、ハー……スー、ハー……。


「ノルド! いまのボクはエリーを守ることすら出来なかった弱い人間だ……。だが覚えていろ! おまえから絶対にエリーを取り戻す! エリーの慈愛に満ちた眼差し、母性を表す大きなおっぱい、まるで孕ませてくれといわんばかりの柔らかなおしりに、ぎゅっと顔を挟まれたくなるようなふっくらした太もも……」



(ノルド……俺のエリたんを寝取りやがって、絶対に許さんぞーーーーーーーーーーーーーーーーッ! ってケインに同調して叫んでしまったんだけど、つかケインよ……おまえ、エリたんのおパンツ嗅ぎながら、復讐を誓うのはヤメレ。ちょっと吹いてしまったじゃねえか!)



「エリーがあんなに乱れるなんて……見たくないのに見てしまうボクはどうしてしまったんだよー!」



(おまけに軽くNTR性癖に目覚めてしまってるし……)


―――――――――あとがき――――――――――

あらら……ケインくん、覚醒しちゃいましたね。

読者さまの寝取られ耐性はございますでしょうか? もし大丈夫ということでしたら、エリーゼが調教されたりしちゃたりするシーンを書こうかと思うんですが、もしご希望でしたらフォロー、ご評価入れていただけると筆が捗ります。

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