キクヤミ〜あなたの悩み聞かせてください〜

第1話

 当相談所はあなたの悩みを聞き、寄り添うことをモットーとしております。

 我々に相談をすることで、少しでも心の重荷を軽くすることができたら幸いです。

 あなたのお悩みを解決するために全力でサポートいたしますので、いつでもお気軽にご連絡ください。

 心からお待ちしております。

 無料相談のご予約はこちらから! 続きを読むにはここをクリックしてください。


 1. あなたの具体的な状況や問題を教えてください(例:人間関係の問題、仕事上のトラブルなど)

 2. 場合によっては報復のお手伝いもいたします 

 3. お代は一切頂きません。

 私たちはあなたのプライバシーを厳守しますので、安心してご連絡ください。

 それでは、お待ちしております。続きを読むにはここをクリックしてください。

 以上の手順に従いメールを作成することで、あなた自身の問題や悩みについて具体的に説明することができます。ただし、具体的な状況は相手によって異なりますので、その場合は相手に合わせた具体的な例を挙げるようにしてください。

 なお、メールの書き方は一例ですので、個々の状況や要望に応じてカスタマイズすることも可能です。それでは、ご連絡お待ちしております。

 午前25時に開くことができる『キクヤミ』というサイト。

 どんな悩みでも相談に乗ってくれるらしい。

 俺は、疑惑の念を抱きながら午前25時、先も見えないほどの暗闇の中、目を射るほどの光を放つノートパソコンを開く。

 検索に「キクヤミ」と入れると一つのサイトが一番上に上記されていた。

「あなたの悩みを聞き、寄り添うことをモットーとしております。場合によっては報復のお手伝いを」

 馬鹿馬鹿しいとも思いながら俺は、「ナヤミゴトキニュウ」と書かれた欄に悩み事を書いた。

「高校でいじめを受けています。四人組からです。毎日教科書を隠され、上履きには画鋲などが詰められている時もあります。いつも辛いです。」

 報復を希望します。

 個人情報も併せて入力し、送信した。

 急に画面が真っ暗になり白い文字でこう書かれ始めた。

「阿部孝太郎様、お辛い状況の中お話しいただきありがとうございます。あなたのお悩み承りました。

報復のお手伝いということで、自社のものをお送りいたします。もうしばらくだけお待ちください。」

 しばらくして俺は眠くなり気づいたら朝になっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

キクヤミ〜あなたの悩み聞かせてください〜 @Kakitsu_0906_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る