エピソード4 拉致と許嫁

ここからが本編と言っても不思議ではない


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現在僕は家で最期見れてなかったアニメを見ている!

………のではなく、黒い服の男性と女性(どちらもサングラスつけててなんか怖い)に両脇を挾まれ最近出来たばかりのタワーマンションのエレベーターに乗っている……

どうしてこうなったかと言うと、僕が下校中に誘拐されたから。

誘拐にしてはなんかおかしい気がするけど。


ふとエレベーターがとまった。


「降りて。」


男性の方にそう言われたので大人しく降りとく…


なんかこの二人怪しそうに見えて何気にめっちゃ優しい雰囲気?オーラ?としてるんだよなぁ…


「ここ。」


今度は女性の方にそう言われたのでそこはこのマンションの1045室だった。


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最近出来たばかりのタワーマンションの1045室。そこに入った僕は現在その部屋のリビング部分に突っ立っている。

目の前には僕の両親と、さっきまで黒ずくめで、僕をここまで連れてきた男女と、うちの学校でも、人気なクラスメイト、とてもメガネが似合っている茶髪の女の子、一之瀬葵だった。



「さっきぶりですね堀口くん!」


と、とても可愛らしい笑顔で言ってくる。

何故か知らないが僕の身体が危険だと叫んでいる。今突如作成されたあまり関わりたくないランキング堂々の一位の人が目の前にいる。


「父さん、母さん、これどうゆうこと?なんで一之瀬さん居るの??」


困惑しつつも一之瀬さんの前に座ってニコニコしている自分の両親に問いかけるが


「そうねぇ〜話せば長くなるわねぇ〜」


「そうだな…何といえばよいか…」


といつて話してくれない。黒ずくめの方にも視線を向けるが…何故か何も言ってくれない…

どうすればいいんだと思っていると、


「そうですねぇ、では私からお話しますね。」

「簡潔に申し上げますと…私は堀口くんの許嫁で、堀口くんと私が18歳になったら結婚しないといけない、まずは同棲から始めよう

!  的な?」


 「は!?」


びっくりしすぎてへんな声が出てきてしまった…

許嫁?結婚?同棲?何を言ってるんだこの人は?多分聞き間違いだろう…もう一回聞いてみよう


「ええっと…今なんと?」


「ですから、私と堀口くんはで明日から同棲することになってるんです。」


「フォァァァ!???」


「「「「ブッっ!」」」」


俺がびっくりしすぎて変な叫び方をすると、両親の方と黒ずくめの方から吹き出す感じの笑い声が聞こえてきた…

ぶっ殺してやろうかな…


「えっと、なんで僕と一之瀬さんが…?」


「え?なんだって、そりゃぁもちろん」


「父さん「母さん「私「俺たちのもう一つの夢のために決まっているだろう?」」」」


うん?何いってんのこいつら?

あと黒ずくめさん達もおんなじ夢なの?てか、誰なの?


「ふざけてんのかよ!」


「仕方ないじゃない〜、夢だったのよ〜、ねッりょーちゃん!」


「そうよね〜」


えっと、りょーちゃん??

どうやら黒ずくめ(女性)の方は母さんの知り合い?らしい…


「ははぁ…」


もうどうでも良くなってきた…いや、全然どうでも良くないんだけど、


「ところでそこの黒ずく―――人は誰なの?」


さっきから思ってたことを聞いておこう


「葵の母ですぅ〜」「葵の父です。」


「あっはい、で、うちの親とどういう関係で?なんで僕と一之瀬さん許嫁なの?」


「私達幼馴染みなのよ〜、それでねいつになってもずっと皆で交流したいからってのとどっちの子も沢山可愛がりたいな〜って皆で考えた結果、生まれた子を将来結婚させちゃえばいいじゃん!」


「ってなったわけだ。」


「ふざけてんな…」


全く…………

うん?待てよ…許嫁ってことは結婚出来るわけだし…彼女いない歴=年齢の僕からして人生勝ち組的な…案外悪くないんじゃ……

いや、学校での僕の立ち位置が無くなるな…うん、


「なるほど。まぁわかりました。ただ僕まだ、一之瀬さんの事全然知らないんですけど、」


別に将来結婚するぐらいなら良いし同棲することになるらしいから…

えっ、同棲?許嫁に気を取られすぎてだけど、明日から一緒に暮らさなきゃいけないの!?

まじかよ…最高かよ…(殴っゴホッ!


「あ、それなら私、堀口くんに言って置きたいことが…」


そう言って彼女は頭に手を伸ばして何やらやり始めた。


「あっ、はいなんで――――す、か?   へ?」


少し遅れて僕が彼女のいた方を見るとそこには、黒いロングの髪に、宇宙のような深い青と爽やかな海の色をかけ合わせたような青く透き通った瞳のとても美人な女性がいた。テーブルには茶髪のウィグと、メガネ、ティッシュの上にコンタクトレンズのようなものがあり、目の前の女性は、僕もよく知っていて、とても有名な、ここにいるはずのない人が立ってた。


「私、一之瀬葵は実は、白黒百合本人なんです…」


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