エピソード3 思い出してまた忘れる記憶
俺が琴美を殺した?
違う。俺じゃない、あいつだ。あいつがぶつかってこなければ……
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「思い出したようだな。俺達、高校入ってからおもちゃが居なくて困ってたんだよねぇ、君おもちゃきされるの慣れているよね?」
「はい………」
目の前の人が何を言っているのかも分からない。
耳に入ってきた言葉がそのまま抜けていく。
反射的に「はい」と言ってしまった。
「じゃあ決まりだな。来いっていったらこればい。今日からお前は俺達のおもちゃだからな」
そういって彼は去っていった。
「帰ろう」
どうすればいいのか分からなかったので僕は帰ることにした。
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『お兄ちゃん!起きてよぉ!』
そういって良く朝起こしに来てくれたな。
『お兄ちゃん、ここ分かんないよぉ』
毎日のように分からないとこを教えてやってたっけな……
『おにぃ!卒業おめでと!』
小5ぐらいからお兄ちゃんからおにぃに変わったんだったな、いきなりでビックリしたけど案外すぐに慣れちゃったんだよな
『おにぃこれ借りて良い?』
良く俺の本借りてたな、琴美の本とシェアするのも楽しかった
『おにぃ!誕生日おめでと!』
毎年お祝いしてくれたな、
『おにぃ!これと、これと、この本買いにいこう』琴美の誕生日が近くなったら本を買いに良くいってたな、
『―――ぃ―――――こ――――――!』
『 』
琴美はもういない。
この思い出は思い出すと俺が壊れてしまう。
俺の為に、僕の為に、再びこの記憶を思い出を封印しよう。
そうして僕の中の琴美は少しずつ消えていった。最初は話し声、次に笑顔、どんな顔だったかな、どれぐらいの―――――
そうさて最後、琴美の、実の笑顔の最高の笑顔が僕の脳裏に写ったあとそこには亀裂が入っていた。
『ゴンッ』
と何かがあたった音が車のブレーキ音が、救急車の音が、僕の叫び声聞こえた。
そして、ガラスが割れたかのように崩れ落ちていった。
その中に残っているのは、
目の中に光りがない、何もかもがどうでも良くなったかのような僕の姿だった。
『ガチャリ』
鍵を閉めたときのような音ともに僕は目覚めた。
――――――――――――――――――――ベッドの上、ふと時計を見るともう7時になっていた。
「少し急ごう」
そういって慌てて起き上がり、リビングへ向かう。『ご飯はこれ食べてね!』とかかれた置き手紙があったその横にある目玉焼きとハム、そして白米の最近では珍しい母の手料理をレンジで温めて食べる。歯を磨いて、制服に着替えて家を出る。
その時にはもう7時半になっていた。
そしてその時には完全に
――――――――――――――――――――――
その日はいつも通りに目が覚めた。
いつもと変わらない朝の生活。
いつものように僕は登校している。でも、今日はなんだか騒がしいな。
「告白だってよ、」
「え~また一之瀬さん?」
ふと、そんな会話が聞こえてきた。
うん、告白かーそれと、一之瀬さん?誰だっけ…
気になったので中庭の方に行ってみることした。
「一之瀬さん、好きです!付き合ってください!」
中庭にいたのはチャラそうなイケメンと同じクラスの一之瀬さんだった。
にしても、あんなにチャラそうなやつが真面目に敬語使ってるのはなんか以外だな…
「嫌です!」
そういって一之瀬さんはチャラ男にきっぱりと告げていた。良く見ると左手を低評価ボタンのかたにしている。結構あおってるけどだいじょぶなのか…
「チッ………少しばかり可愛いからって良い気になりやがって!」
「大体この俺の何がいけねぇって言うんだよ!」
チャラ男がそう悪態をついる、明らかに不機嫌そうだ…あとそう言うところがダメなのでは?
「まず、あなたのそう言う態度ね。それに私許嫁がいるもの。」
へぇ~一之瀬さんには許嫁がいるのか、今の時代だと少し珍しいよな…
「ハッ!許嫁なんて古くせぇー、こんな変な女こっちから願い下げだ」
そういってチャラ男が去っていった。それと同時に周りの人たちも散っていく。
僕も教室にいこうとするとスマホに電話がかかってきた。
『もしもし、』
『放課後ちょっとつら貸せ』
『はいはい』
正直言って行きたくないけど、行かない方がめんどくさいことになるのは分かってるので行くことにしよう…
因みに長く耐えるコツは面白いこととか考えまくってみるとか、心を無にするとかが効果的だよ!
ということであの日からお馴染みとなった校舎裏に来ています!
「遅かったな」
「スンマセン」
面倒なので適当にあしらっとく、どうせ殴られるなら何してもいいという合法理論!うん、完璧だ。
にしても今日は初めて見る顔の人が結構いるな〜
あっ、朝のチャラ男も居るじゃん。
一之瀬さんに結構キツく当たられてたから僕に八つ当たりか…ひどいもんだな
「時間もねぇし早速っ」
そんなこんなで早速殴られた。
「オラァっ!」
チャラ男たちもどんどん殴ってくる。
「くそっがっ!あいつマジで、ちょっと顔がいいからって、」
そう言ってどんどん殴ってくる。いつもより痛いな…
そのままバランスを崩して倒れた僕に向かってチャラ男たちは蹴りを入れてくる。
どうやら今回の奴らは皆一之瀬さんに振られたやつなんだろう。
――――――――――――――――――――――
そんなこんなであれから30分が経過…
やっと開放された僕はさっさと家に帰る。
京介たちに見つかったら面倒だ…
中学の時から少しばかり体を鍛えてるおかげが痣などもそこまで目立たないのが幸いだ。
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翌日の6月9日、珍しく今日は呼び出しが無かったので久々のいつも通りの帰宅だ。
久々に早く帰れることだし今日は何をしよう…
アニメ鑑賞に、ラノベも読まなきゃ…
やることが多すぎるな…とりあえずラノベからにしとくか。
すると何故か黒のワンボックスカーが、僕の横に停車した。
「なんだ?」
すると車のドアが空いて僕は車の中に無理やり入れらた…すぐさま目隠しをされて抑え込まれる。
えっ…これどういう状況…?
これが俗に言う『誘拐』ってやつか…
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ご覧下さりありがとうございます!
お待たせいたしました。やっとラブコメに入ります。
☆♡コメントよろしくお願いします!
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