第3話 『工事』 その1


 5500光年は、宇宙では隣のとなりくらいである。


 とはいえ、『じゃあ、行ってくるから。』と、簡単には言える場所ではない。


 5500年前、人類はすでに文明は持っていたが、その写真はない。


 たぶんね。



 病院の診察室から、あっという間もないくらいで、ぼくは惑星『るんるん』に来ていたのである。


 そこには、なんと、あの、りすくんがいた。




 りすくんは、わがやに、昔いたぬいぐるみさんであるが、有るときからいなくなっていた。


 『しっくん、久し振り。』


 りすくんが言った。


 『なんと、りすくん。なぜ、ここに?』


 『まあ、工事監督にスカウトされて。』


 『すごいなあ。』


 『しっくん、ちょっと体験してみてよ。もし、ここでの仕事をやってくれたらば、ぼくは、しっくんちに、帰れるんだ。』


 『やるやる。もちろん。』


 話しは早かった。


 ぼくは、週に三日、ここで働く事にしたわけである。


 

      🐿️


 

 

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