第2話 『仕事』 その1
で、ここは、診察室&カウンセリングルーム、になった。
しかし、もちろん、誰もいない。
ジラ、がいったい何者なのかは、誰も知らないらしい。
姿を見たものはいない、と聞く。
姿がない、とも、聞く。
しかし、それと病院は関係ないだろう。
おそらくは、進化したAIさんであろう。
『やましんさん。もし、その気があれば、働きませんか?』
『はい? もう、70ですよ。』
『なんの。70歳なんか、まだ、青春真っ只中よ。地球の正式名称は、『ジラ地球1158番星』れす。地球より、重力もかなり小さく、暑くも寒くもなく、まるで、おもちゃの積み木を重ねるような感じで、建築物を作れる星もあります。賃金は地球より良いね。1日で、100万どりむ、になります。『ジラるんるん580番星』、ね。』
『ここ、病院ですよね。』
『もち。しかし、経済の不安を取り除くのも、重要な治療れす。お試し1日体験もあります。1日保険つきで、賃金も支払われます。医師が同行しています。』
『それ、どこにあるのですか?』
『地球から、5500光年さきの、『惑星るんるん😆🎶✨』ですよ。しかし、ジラのテクなら、あっとゅうまに、空間移動します。』
『転送は嫌です。ばらばらになる。』
『そのような、ろーてく、ではありません。空間を圧縮する、コンプリート・ワープれす。しかも、病院から直結します。あなたは、部屋に入って、ちょっと待つだけね。ね、……完全治療できますよ。分割払いもあるね。治療が、先ね。』
ということで、うまく、まるめこまれたぼくは、『惑星るんるん』に行ったのである。
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