第53話 硬い敵対策、アイ

 アイのプレイヤースキルを磨くための敵はアダマンタイトタートル。

 俊足を使って火の玉ブレスを避け、溜めて攻撃。

 作業だな。


 時間は掛かるが着実に葬っていく。

 うん、3人の中でアイが一番バランスが良いかも知れない。

 近接になると弱いという欠点はあるが。

 回避投擲士か、いいスタイルだ。


「アイ、遠距離での攻撃禁止な」

「ええっ。まあやってみるけど」


 アイが俊足を使ってステップを踏みながら、アダマンタイトタートルに近づく。


「【蓄積、解放】【投擲】、ゼロ距離攻撃」


 『岩スリンガー』はスリングなので、クルクル回して投げる。

 なので、叩きつけると鈍器になる。

 近接も訓練すれば行けるな。


 ゼロ距離投擲をアイは繰り返し練習した。

 溜がする所が弱点といえば弱点。

 ただ溜めないで普通にスリングで殴ってもそれなりのダメージは出る。

 ほんとうにバランスが良い。

 スキル構成に成功してるな。


 さて、ただ見ているのも何なんで、魔道具でも作るか。


from PIL import Image

p=0

while 1:

  s=input("ページ")

  if s=="F":

    p+=1

    if p > 3:

      P=1

  if s=="B":

    p-=1

    if p < 1:

      p=3

  if int(s) >= 1 and int(s) < 4:

    p=int(s)

  else:

    p=1

  if p==1:

    img = Image.open("画像1.jpg")

  if p==2:

    img = Image.open("画像2.jpg")

  if p==3:

    img = Image.open("画像3.jpg")

  img.show()


 3ページの写真集だとこんな感じだな。


 レシピはこれに文字の説明が付くだけだ。

 そんなに難しくない。

 この手の魔道具はどういう情報を扱うかで価値が変わる。


 俺にカメラマンの才能はない。

 他の人から買って集めよう。

 ただ方向性は作らないとな。


 美少女があるなら、男性もありか。

 男性だと上半身裸なんてのもいける。

 体はスキャンしているので、鍛えてない人の体は見るに堪えないが、鍛えている人の体は見る価値があるのだろうな。


 女性だと色々な服を着せてスクショを撮りたい。

 となると服飾を扱うクランとの協力も不可欠だな。

 マクスダクトに丸投げすれば、スクショを集めてきてくれるに違いない。


 モンスター図鑑もありだろうな。

 ただこちらは図書館とかにそういうのがある。

 載せる情報次第だな。

 レアなモンスターとかを集めれば価値は高まる。

 そういうのは図書館にはないからな。


 草花もそういう意味では一緒だ。

 図書館にないレアな情報の辞典には高値が付くだろう。

 集めるのは大変だから、マクスダクトにこれも丸投げだ。


 風景写真集とかも良いな。

 美しい風景とか探せばあるだろう。


 そろそろ、アイのアダマンタイトタートルとの近接戦闘は十分だな。


「休憩して、次はゴブリンメイジ行くぞ」

「はい」


 マクスダクトに図鑑や写真集のアイデアを送る。

 さて、何か魔道具のネタを休憩中に考えよう。


 掲示板を検索する。

 怪しい道化師から金貨1枚で魔法を買った奴がいる。


 【われは内包する、魔法規則。かの者は自分。味生成の命令をレベル1の味魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしものでかの者にミカン味を作り出せ。味覚】という魔法。

 へぇ、味魔法なんてのがあるんだ。

 俺なら好きな味を指定して味わえる魔道具を作れる。

 クイズ形式にしてもいいな。

 ランダムに味覚を味合わせなんの味か当てる。


 まあ、あんまり売れないだろうがな。

 作る分には無料だ。


s=input("味を指定して下さい")

print("【われは内包する、魔法規則。かの者は自分。味生成の命令をレベル1の味魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしものでかの者に"+s+"味を作り出せ。味覚】")


 色々な味覚を味合うのはこれで良いな。

 次にクイズだ。



import random


i=random.randint(1,3)

if i==1:

  s="ミカン"

if i==2:

  s="りんご"

if i==3:

  s="バナナ"

print("【われは内包する、魔法規則。かの者は自分。味生成の命令をレベル1の味魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしものでかの者に"+s+"味を作り出せ。味覚】")

ans=input("何味でしたか?")

if ans==s :

  print("正解です")

else :

  print("間違いです")


 こんな感じだ。

 改良点は正解の言葉をミカンなら『ミカン』『みかん』『蜜柑』のどれでも行けるようにする。

 これは難しくない。

 みっつ正解を用意しておけば良い。

 比較が増えるがそれだけだ。


 とりあえず、色々な味を味わえる魔道具をマクスダクトに売り込もう。

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