第41話 スタン
レッサードラゴンと対峙した。
「【
ぶちぶち言う音がやけに耳障りだ。
やっぱり駄目だ。
「グギャア」
お返しとばかりにブレスが飛んで来る。
「【
炎には炎だ。
レッサーではないドラゴンをやった経験があるので、押し負けたりはしない。
レッサードラゴンの頭が爆発して終わった。
拘束が駄目だとパワーレベリングできない。
俺のキャラレベルを上げても仕方ない。
「掲示板見たけど、電撃魔法でスタンさせるのが良いみたい」
電撃魔法か。
いっちょ作ってみるか。
max=int(input("落とし穴の大きさ"))
for i in range(0,max,1): # maxの分だけループ
print("【われは内包する、魔法規則。穴掘りの命令をレベル1の土魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしもので穴を掘れ。落とし穴】")
for j in range(0,100,1): # 100回ループ
print("【われは内包する、魔法規則。かの者は自分。魔力吸収の命令をレベル1の吸魔魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にかの者の名前を渡せ。極小吸魔】")
while 1: # 無限ループ
print("【われは内包する、魔法規則。石糸生成の命令をレベル1の土魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしもので拘束せよ。石糸拘束】")
print("【われは内包する、魔法規則。電撃生成の命令をレベル1の電撃魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしもので痺れさせろ。電撃】")
for j in range(0,200,1): # 200回ループ
print("【われは内包する、魔法規則。かの者は自分。魔力吸収の命令をレベル1の吸魔魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にかの者の名前を渡せ。極小吸魔】")
こんな魔法になった。
さっそく実戦だ。
「【
スタンが掛かるまで時間が必要だが、
向日葵が水魔法で攻撃する。
電撃魔法と水魔法の相乗効果でさらに効率が上がった。
見事、レッサードラゴンを討伐した。
向日葵とハイタッチする。
どんどん行くぞ。
ダイブイン時間が無くなるまで、ボスマラソンをする。
やがてレベルの上りが鈍くなった。
今日は終りかな。
ダイブアウトする。
次のボスはサンダーグリフォンなんだよな。
よりによって雷属性。
あとで対策を考えよう。
一時間の休息を経ると、またダイブインできる。
それまでに、ボスマラソンで得た魔石をどう使うか考えるか。
使い捨ての拘束魔道具はさほど売れない。
俺も変態のレッテルを貼られても良いから、亀甲縛りでも作るか。
いや、二番煎じってのがな。
コピー商品を出すのは職人の矜持に反する。
亀甲縛りはエロの規制に引っ掛からないギリギリの線を突いている。
服の上から縛るからな。
そういうのが良いのだろうな。
よし、背中水滴とかどうだ。
ひゃっとか可愛い声を上げるに違いない。
あんまりエロくはないが、ジョークグッズとしてはいいかもな。
print("【われは内包する、魔法規則。水滴生成の命令をレベル1の水魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしものを落とせ。雨粒】
while 1: # 無限ループ
print("【われは内包する、魔法規則。かの地は目の前にいる者のうなじ。魔法情報にありしものをかの地まで誘導せよ。誘導】")
誘導するだけなら、魔石の耐久値は削らない。
この魔道具はスライムの魔石でも十分だな。
だがあえてボスの魔石で作る。
売る数も絞る。
品薄商法だ。
耳ふぅもそうすれば良かった。
この魔道具を防ぐのなら、フードでも被れば良い。
冑とかでもいいな。
だが、そういう装備は恰好が悪い。
被らない人が多いはずだ。
水滴ぐらいダメージにならないから、慣れたら問題ないだろう。
そんなに大ひんしゅくでもないはずだ。
次のダイブインしたらも作ってマクスダクトに届けてみよう。
おっと魔道具の名前を付けないとな。
名前はずばり『ひゃん』だ。
これしかない。
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