第18話 体内ファイル

「【Pythonパイソン ファイルリストglob.py】」


1行エディタ.py

種火.py

火球.py

火球×10.py

火球ダブル.py

水生成.py

魔道具化.py

魔道具化×100.py

エディタ.py

火球22連弾.py

無限火球.py

名前隠蔽.py

魔力無限回復.py

塩生成.py

風跳躍.py

火球100改.py

火球1000改.py

火球10000改.py

火球10倍速.py

名前鑑定.py

無限投擲.py

火球100倍速.py

火球10倍速吸魔なし.py

投擲試験.py

ファイルリストglob.py

ファイルリストDOS.py


 うん、ずらずらと出てきたな。

 今までこんなに作ったかと思うと感慨深い。


「【Pythonパイソン ファイルリストDOS.py】」


ドライブ C のボリューム ラベルは pathofhope です

ボリューム シリアル番号は 4649-BEER です


C:\Users\バーテックス のディレクトリ




2033/10/17 16:00        163 1行エディタ.py

2033/10/17 16:05        146 種火.py

2033/10/17 16:13        201 火球.py

2033/10/17 17:30        298 火球×10.py

2033/10/17 17:22        220 火球ダブル.py

2033/10/18 10:45        219 水生成.py

2033/10/18 10:58        67 魔道具化.py

2033/10/18 11:16        196 魔道具化×100.py

2033/10/25 11:34       6,947 エディタ.py

2033/10/25 12:01        253 火球22連弾.py

2033/10/25 13:09        535 無限火球.py

2033/10/26 10:05        578 名前隠蔽.py

2033/10/26 10:33        266 魔力無限回復.py

2033/10/26 11:24        204 塩生成.py

2033/10/26 11:27        201 風跳躍.py

2033/10/27 10:08        554 火球100改.py

2033/10/27 10:13        558 火球1000改.py

2033/10/27 10:16        562 火球10000改.py

2033/10/27 10:37        825 火球10倍速.py

2033/10/27 11:20        546 名前鑑定.py

2033/10/27 11:39        360 無限投擲.py

2033/10/27 12:04        829 火球100倍速.py

2033/10/27 13:56        524 火球10倍速吸魔なし.py

2033/10/27 14:04        92 投擲試験.py

2033/10/27 15:32        138 ファイルリストglob.py

2033/10/27 15:35        211 ファイルリストDOS.py

      26 個のファイル       156,935 バイト

       0 個のディレクトリ 45,157,988,718,766,299,136 バイトの空き領域


 ずらずらと出てきたな。

 おお、視点を変えればというのはこういう意味か。

 今までプログラムがどこに格納されているのか気にしてなかった。

 『C:\Users\バーテックス』に格納されている。

 ここが俺の体内というわけか。

 じゃあ全てのユーザーのディレクトリがあるわけか。

 凄いぞ。


 今はプログラムのソースしか見てないが、他のファイルもあるんだろうな。

 さっそく『*.py』を『*』に変えてみた。

 おお、『バーテックス.body』というファイルと『バーテックス.soul』というファイルがあるな。

 データを付け加えようとしたが、権限がないようでエラーが出た。

 まあプレイヤーのデータを好き勝手弄れたら、それこそ違法プレイヤーだ。


 他に『ストレージ』というフォルダーがあって、『html』ファイルがたくさんある。

 『html』はもうとっくの昔に廃れたファイル形式だが、辛うじていくつか資料が残されていた。

 それにテキストファイルなので解析も容易だ。


 この情報は表に出せないな。

 ファンタジー感ぶち壊しだ。

 暴露したら、楽しんでいるプレイヤーに申し訳ない。


 古代魔法文明ということにしておこう。

 それが良いに違いない。

 さて、これをどう役立てよう。

 何かいい方法があるはずだ。


 画期的な魔道具が作れるに違いない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る