質問2 主人公をどうやって作る?



「主人公をどうやって作る?」

「友達とか、家族とかを参考にしますね」




「主人公をどうやって作る?」

「自然発生する。たまに自然消滅する」




「主人公をどうやって作る?」

「劣等感にまみれた自分の特徴を書き連ねれば、自ずと生まれてくるさ」




「主人公をどうやって作る?」

「憧れの存在をイメージしてるよ。高校時代の先輩とか」




「主人公をどうやって作る?」

「自分が出来なかったことを、この子にはさせてあげたいって思う気持ちがあれば、誰にでも出来ることだと思うのです」




「主人公をどうやって作る?」

「嫌いな上司を言い負かす気概のある奴を連想する。この前退職したけど」




「主人公をどうやって作る?」

「街中の色んな人を観察するね。もちろん君も観察対象だよ」




「主人公をどうやって作る?」

「まずは絵を描くんだ。ファンキーであればあるほど良い」




「主人公をどうやって作る?」

某少年漫画ジ〇ンプ理論だねぇ。カッコよくて感情移入できる存在とかね」




「主人公をどうやって作る?」

「生まれ変わったらなりたい存在をイメージする」




「主人公をどうやって作る?」

「最初は卑屈なのよ。そいつが成長していく過程を書きたいからね」




「主人公をどうやって作る?」

「経歴から決めるかな。高校中退の無職で、コンビニに行く途中に事故で――」




「主人公をどうやって作る?」

「最初に考えるのは好きな食べ物! ちなみにオレはですね……え、次の質問?」




「主人公をどうやって作る?」

「まず選ぶのは悪か正義か。わたしは悪陣営の主人公を書くのが好きだがね」




「主人公をどうやって作る?」

「性癖から。いや、これはもう悪癖に近いな……。お、聞くか? そうだな……まずはスマートフォンに転生させるんだ」




「主人公をどうやって作る?」

「考えたことないな。僕は世界観に重きを置くからな。それを邪魔しない奴で良い」




「主人公をどうやって作る?」

「髪の色、目の色、あとは……好きな殿方のタイプ、とかかなぁ。やっぱ必要だよね、んふふ」




「主人公をどうやって作る?」

「お調子者が好きなんだ。だから片手にはアメリカンクラッカーを持ってる」




「主人公をどうやって作る?」

「悪人顔だけど、中身はフツーの男の子。それでいい」




「主人公をどうやって作る?」

「結局、自分の理想の姿ってことでしょ? 最初からそう訊きなよ」




「主人公をどうやって作る?」

「色んな小説の主人公を読んで読んで、そこから生み出した当たり障りのない存在」




「主人公をどうやって作る?」

「この社会にただならぬ不満を抱えている奴を作る。そうすれば、間接的に俺の不満を小説を通してぶちまけることができる」




「主人公をどうやって作る?」

「正義漢を見下してるけど、根は正義漢。みたいなやつを作っちゃいますね、自分」




「主人公をどうやって作る?」

「その世界に入って、まず目に入ったやつを追いかけるのよ。そーいう奴はだいたい成し遂げてくれる。なぜかって? 俺が続きを書くから」




「主人公をどうやって作る?」

「まあ、結局被っちゃうんですよね。主人公とか」




「主人公をどうやって作る?」

「ヘタレだけど、最終的にヒロインを絶対大事にしてくれる奴を作るね、絶対」




「主人公をどうやって作る?」

「ざんねーん。企業秘密です。お金ちょーだい」




「主人公をどうやって作る?」

「そうだな。まずは自分を書いてみるんだ。そしたら気付くのよ。あ、俺ってこんなにカッコよかったんだって。そう、今まで出した小説の主人公、全部俺だ」




「主人公をどうやって作る?」

「んー、二の次にしちゃうな。まずは周辺人物を作って、最後にその人物間の人間関係をくっ付ける接着剤の役割を果たすのが主人公、みたいな」




「主人公をどうやって作る?」

「だいたい書くのは暇してるやつ。おれみたいに」

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