ちり紙

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ちり紙 1

この世は無限なのか、有限なのか、、、、意味のない時間がずっと流れている。


俺は賢者モードなのかずっとそう感じていた。必死に働いても働いても足りない金銭。お金持ちになりたいわけでもないけれど、支払いに追われる毎日。


ちょっとやりたい、買いたいと思っていても時間とお金に余裕はなくなっていた。


小説を書き記したい。まぁ遺書のようなものだ。やりたいとはまた違うのかもしれない、だが自分の生きている印は残したいと思っている。傲慢だな、、そう常々思う、現実には、納得はいっていない。


役者や小説家芸能関係に転じていれば、脚光を浴びていれば、そういう気持ちも薄れてきたのかなと考えると、自分の人生やってきたことに鬱憤苛立ちを覚える。結局何者でもなかった。


こういうメンヘラなところがモテナイ事実みたいなもんで、でもこういう感情がなくなってしまえば、じぶんという者が余計に亡くなってくると思うと何かとつらい。死にたいという感情はずっと一生の友だちなのだろう。


だが俺は小説を書きたい。


小説の書き方は勉強してきたつもりだ、文学には触れたこともあったが、深くは学んでいない。


小説を書くための知識を学びたい。


今はそういう意欲で溢れている。


しかしそのためにどうすればいいのだろうか?何か書かなくてはならないという使命にかられる。この焦燥感の中で自分が求めるものは何なのか?何をしたいのか?自分は何者になりたいのか?そういった明確な目標がないのだ。


明確なものは書いた。だけど、それじゃその文章量じゃ出版ができる程でも無くて、ないないない。ないものねだりみたいなところはある。


執筆で生活稼いで隠居してたい。そんな夢も見る。


だけど、それはただ自分がしたいだけだからもっと別のことをやってみたいとかある。


しかし何かはしないといけないとの強迫観念から抜け出せない。


俺は何者だ?分からない、誰か教えてくれないか?この胸のうちを。



1話分を書いた後はひたすら改稿する予定です。多分今月中に一つ書き上げる



そんなこともしたいが時間、いや体力が持たないだろう、



うわ、なに・・・・突然目の前が・・・光が俺を包む・・・・・




■タイトル:


異世界ダンジョン 現代知識とチートで世界最強へ!〜攻略済みダンジョンをスキル複製で最強の地下要塞に改造して日本中に迷宮都市を作ってやる!〜




「はぁ……はぁ……ここまで来れば……」


「もう大丈夫……! もう安心……!」


ダンジョンから何とか脱出した少年・田中正清(まさきよ)まさきよって笑、おじいちゃんの名前じゃんwどういうセンスしてるの?


「いやぁ、本当に無事で良かったよ」(そういう設定か)


「こんなに大きなダンジョンが攻略されてしまうなんて……。もう世界は終わりですね……」


「はい。おかげさまで……って、え? ここ、どこですか?」


「ああ、そうか!君がいる世界とは違う世界だよ!」


(いや、なに言ってんのこいつ)と思いつつ、俺はあたりを見渡す。石造りの壁の部屋に松明の炎だけが光っていて薄暗い。いかにもファンタジーって感じの光景だ。(まぁありきたりな異世界設定ね笑)


「あなたは、誰ですか?」


「私かい?私は神様だよ」


(神って、こんなチャラついた奴なのか……?)


「神様が俺に何の用ですか。もしかしてまた異世界転生ってやつですか?」


俺は前にいた世界でよく見た異世界転生の小説を思い出してそう尋ねた。最近はそういった物語には飽きて来てたけど……。まさか自分が巻き込まれるとは思ってもいなかったけどwただ、本当にあるならそれはそれで面白いかもな笑。


(まぁ、でも俺異世界よりさ、サツペンスもの現実に基づいたものを書きたいんよね)


「違うよ。君、田中正清くん。僕は君に謝りに来たんだ」


いきなり名前呼びかよと思いつつ話を聞くことにする。神が言うには前にいた世界の神様が誤って俺の命を奪ってしまったのだという。


(やっぱり異世界転生、テンプレじゃんw)


「そこでお詫びとして僕が管理してる世界に君の魂を持ってこさせたんだよ」


(なるほど……まぁどうせ夢だし話合わせておくか)俺はそう考えつつ頷く。


「どうして?俺は現実では死んだってことか?」


「そうだよ、田中正清くん。君の命は失われたんだ」


神が言うには、現実では俺の体は病院で植物状態で、魂だけを抜き出して異世界に転生させたのだという。そしてこれから行く世界は魔族との争いが絶えず、また俺のような現代兵器を持っている者は重宝されるらしい。


(幽遊白書みたいな話だな)


それから俺は神様から説明を聞きつつ異世界での記憶や体についての注意を聞いた。なんでもこの世界の者たちは魔法が使えて、中には特殊なスキルを授かる者もいるらしい。俺は神様から「全属性魔法の才能」「状態異常完全無効」「物理攻撃耐性(極)」「魔力回復量増加(中)」


のスキルを与えられたという。また、俺が行く世界の通貨は金貨で価値があり、銅貨1枚が日本の10円位に相当するという。しかも言語はすべて日本語だというのだから驚きだ。


(ご都合主義スギぃ)「あ、そうそう。異世界でのスキルは君の中で一度分解して再構築するから」


「よくわからんどういうこと?」


「つまり、君が今までに学んできた知識や経験を元にスキルとして作り直すってことさ。そうすれば君はその能力を自由に使いこなせるようになる」


なるほど……それが「全属性魔法の才能」「状態異常完全無効」「物理攻撃耐性(極)」「魔力回復量増加(中)」のスキルって事ね、ってことは・・・俺は闇魔道士みたいな?


「あとは、君のイメージ次第だ。スキルを自在に使いこなすには想像力が大切だからね」


「さてと……そろそろお別れの時間だね」


「おう、またな」


「それでは、田中正清くん。良い冒険を」


そうして俺の異世界への第一歩が始まった。


「あ、そうそう……」と言って神様はいきなり目の前から消えた……と思ったらすぐに戻ってきた。


(ん?まだなにかあるのか?)と考えていると神様が耳打ちしてきた。


「君の能力なら問題無いと思うけど、あんまり調子に乗らないでね……?」(ヒソヒソ


「……あ?」


神の言葉を聞き返そうとした時には、もうそこに神は居なかった。ってか神なのか?よくわからん、案内人か。いや能力もらえたから一応神か。そういうことにしておこう。「とりあえず、あの場所から出るか……」


それから俺は石造りの通路を歩きながら出口に向かって歩いた。途中にあった部屋を覗きながら(なんかゲームにありそうな迷宮だな……)なんて思っていると、前方に人影が見えた気がした。


(誰かいるのか?もしかして案内人とか?)と考えながら近づいていくと、そこにはボロボロの服を着た女の子が座り込んでいた!髪は金色で長くてボサボサだ。目は少し垂れ目で今にも泣きだしそうだ。年齢は10歳くらいだろうか、うーん、触ったら犯罪だが、まぁ、異世界だから大丈夫だろう。


俺は女の子の肩を叩いた


「おーい、どしたの?」


すると女の子はビクッとして恐る恐るという感じでこちらを向いた。


(お、なかなか可愛いな)と俺は思った。彼女はかなり痩せていて顔色も悪いが、それでも分かるほど整った顔をしている。(まぁ、異次元だしw)ただ、少し様子がおかしい気がするのはなぜだろうか?まぁいいや。それより彼女に話しかけなくては。


「君どうしたの?」と聞いてみると彼女は黙って下を向いているだけだった……と思ったら急に泣きだしてしまった!


「うぇーん!怖いよぉー」と言って泣き出してしまった。


「あぁー、だるーここで傭兵が登場して俺が殴られるパターン来るよなー」


沢山の足跡が俺に近づいてきた。


「あー、やっぱりー」


「不審者がいるぞ、であえであえー」



んで、俺は傭兵に捕まり、牢屋に入れられました。


牢屋に入れられて10日くらいがたちました。(たぶん)飯は3日に1回でかなり少ない量だし、毎日水浴びさせられるしで最悪な気分ですわ。それに臭いし、汚いし最悪ですよ。しかも俺がなんで捕まってるか理由も教えてくれないし……マジでクソだわ。あー、つまんねー 年末年末。


「私は年末です。」


今年は早めに大掃除に取り掛かりました。


慌ててやってもろくなことにならないので、完璧主義な私は計画を綿密に立て、無駄なく進めます。


今日はリビングを掃除します。


まず、窓拭きから始めます。これが結構面倒で、窓が大きくて広いため、拭くのにも時間がかかるし疲れるんですよねー……あ!また埃が!よーしパパ頑張ってお掃除しちゃうぞー!


「よーし、パパお掃除しちゃうぞー!」


そして私は雑巾を手に取り窓を拭き始めました。


あ、もう無理……手が疲れた……ちょっと休憩しよう……ってあれ?なんか気になるな……この黒い点何だろ?埃かな……? よし!もう一回やってみよう!あ、またまばゆき光が俺を包む・・・「よし!またやり直すぞー!」


「私はコロコロです。ボンボンちゃうぞ」「お!本当だな!」


「本当に、掃除好きやね」


「まぁな」


「うちも手伝うよ。うちが、掃除機かけたるー」


「ありがとな。じゃあ俺は窓拭きやるわ」


こうして俺とコロは協力して大掃除を進めていった。そして……ついにその時は来た!


【SE:玄関のドアが開く音】


お!どうやら依頼人が来たようだな。よし行くか!っておい!コロ?



いやいや、まてまて俺は異世界で牢屋に閉じ込められた田中清正だよ。話戻そうか・・


「俺は異世界で牢屋に閉じ込められた田中清正だよ」ってやべ!ついなんか喋っちゃったよ!恥ずかしいわ! しかも今俺、めっちゃダサいこと言ってたよね?マジでもうこの話やめません?あ、やめないんですかそうですか……しょうがないですねぇー。


それじゃあ続きを話すとしよう……


「私はコロと申します」


あ、ちょっと待って。異世界の話は?


「うちの旦那は異世界に転生しちゃったんです」


え!?嘘やん……まじかよ!いや、マジらしい。


「そうなんだ。それは可哀想な話だな……」ってなんかリアクションおかしいだろwwwまぁいいや。とりあえず続きを聞こうか。


「はい、異世界に転生してからというもの私はずっと一人でした」と彼女は涙ぐみながら言った。どうやら彼女は相当寂しかったようだ。そりゃそうだろうなぁ……というか、この話まだ聞かなきゃいけないんすか?


え?田中清正は異世界に飛ばされた旦那さんのこと?知らないっすよ……まぁ、そんなに気になるなら自分で調べてください。はいじゃあ話を戻しますね。「でも今は田中さんがいてくれました」っておい!俺の話かよwww


あーもういいや、勝手にしてくれ・・・なんか疲れたわ。もう寝るね……おやすみ〜・・・


(よし寝よう。)


私が朝起きてリビングに向かうとテーブルの上に見知らぬ手紙が置いてありました。


手紙にはこう書かれていました。


------------


【異世界で暮らすことになった田中さんへ】


やぁ!元気かい?僕のことを覚えているかな?神様だよ。君にちょっとしたプレゼントを用意したんだ。それを使って新たな人生を歩んでほしいと思ってね……あ、そうそう。僕からのプレゼントは「創造魔法」ってやつだよ!すごく便利だからぜひ使ってみてよ!それじゃあまた会える日まで……バイバーイ あ、あともう一つ、最近君のことが気になっている人がいるみたいだから紹介してあげるよ!じゃーねー ps.この手紙は読んだら自動的に消滅するよん☆』


(最後の文章いらねぇだろw)と私は思いながら、手紙を破いてゴミ箱に捨てました。


「私は創造神です」


ありゃ?俺の知ってる神様と違うぞ?まぁいいや。とりあえず続きを聞こうか。


「私の力があればどんな人も思いのままですよ!」と彼女は自信満々に言った。


「じゃあお金持ちにしてくれ」


って言ったらどうなるだろうか?


「かしこまりましたー」と彼女は言って呪文を唱え始めた。


「えー、田中さん。あなたは創造神によってお金持ちになられましたー(棒)」


っておい!適当すぎだろwwwまぁいいや。とりあえず続きを聞こうか。


(え!?まじで!?これで一生働かずに遊んで暮らせるやん!最高やね!)と思いながら俺は彼女の言葉を待っていたのだが……特に何も起こらなかった……あれ?なんで何にも起こらないの?なんでなんでー?


「なんか反応してくれません?」って言われたので、「今すごく困っています。」と言ったら彼女は驚いていた。


「え!?そうなんですか?」と言われたので俺は素直にうなずいた……そしたら彼女も少し驚いているようだったが、気を取り直してこう言った。


「えっと、田中さん。あなたは創造神によってお金持ちになられました(棒読み)」


(いやいや!もっと心込めて言えよ!)と思ったけれど口にはしなかった。なぜならもう面倒臭かったからだ。


「あ!そうだ!」と彼女は何かを思い出したかのように言った。


「あなた、お金持ちになりたいとか言ってましたよね?私、あなたの願いを叶えてあげましたよ?」と言われたので俺は一瞬固まってしまったがすぐに我に返ってこう言った。


「え!?マジで!?」めっちゃ嬉しいんだけど!!ありがとう神様さん!!まじ感謝っすわ!


「はい」と彼女は笑顔で答えた。その笑顔がとても可愛かったのは言うまでもないだろう……


「でお金はどこにあるの?」


と聞くと彼女はこう答えた。


「お金はあなたの頭の中に入っていますよ?」え?頭に入っているの??どうやって取るの??ってか取り方知らないんだけど……まぁ、いいや。とりあえず続きを聞こうか(諦め)。


「田中さん!私はあなたにもう一つプレゼントがあります!」と言って何やらゴソゴソしている様子だったので俺は少し身構えた。


「あなたの大好きな猫ちゃんと会話ができるようにしておきました!」と言われたので見ると足元にいた猫がこっちを向いてニャーと鳴いた。


「なにこれかわいい」


思わず声が出てしまった。だって可愛すぎるんだもの……仕方ねえよな?まぁとりあえず猫に話しかけてみようかな?なんか会話できるみたいだしね! よーしまずは挨拶からだな。こんにちはって言えばいいかな?そう思いながら話しかけたら、向こうからも鳴き声が帰ってきた。


(おぉー!まじで話せてるじゃん!)


それから俺はしばらく猫との会話を楽しんでいたのだが、あることに気づきハッと我に返ってしまった……


「じゃあ何?俺は人間以下だから猫ぐらいの下等生物と話しとけって事?はいはい、おれは人間以下だからね、はいはいはいはい」


と俺はキレ気味に言った。


「え?もしかして怒ったんですか?」と彼女は不安そうに聞いてきたので俺はこう答えた……「はい」ってね。すると彼女はこう言ってきた。


「大丈夫ですよ!あなたは人間以下の存在ですけれど、猫以下である田中さんも悪くないと思いますよ!」と言って笑っていたが、全然フォローになっていませんよ……ってか俺を貶めてるだけだよねそれ!なんか腹立ってきたな……よし決めた!俺は今日から犬になる!!まずは犬の真似をするところから始めよう……


「ワン!ワン!」(こんなんでいいかな?)


「え!?どうしました!?」彼女はかなり動揺していた。


「俺は人間以下だから犬になりましたよ、犬語で喋ってくんないとわかんねーな」


と俺はドヤ顔で言ってやった。


「え?えっと……ワン?」


彼女は戸惑いながらも犬語で話してきた……なんかかわいい……じゃなかった、俺の勝ちだな!(何の勝負だよwww)


あ、今度は誰か来たみたいだな。誰だろう……?


「こんにちはー」と若い男性が話しかけてきた。


「あれ?お客さん?珍しいね……」


と男性は不思議そうに言った。まぁ当然の反応だろう。だってここは牢屋だし……あ!そういえば自己紹介がまだだったな……一応しとくか・・・ えーっと名前は田中清正です。まぁ神様によって異世界転生したので田中清正の肉体ではありますが、魂はコロっていう黒猫に憑依しているんですわ。


結果:キメラになっちゃった

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ちり紙 tetero @tetero18

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