第3話 職場の先輩
やらないとやられるなそれで正解だと新卒紹介で
一つが
「こういうことは今度から止めてください。迷惑です」
漫画を持ち込んでゲラゲラ笑う生徒には高校の時に壇上の先生にぶつけるのを極めたコントロールでチョークを叩き込んだ。
「ちゃんと授業を聞いている生徒もいます。持ってくるなとは言いませんが、時間を考えてください。あと
そういって、私は機械もどきを教壇に落とした。
「というわけで授業は再開します」
一生懸命に授業をしているふりをしていると気配で分かる。ははーん、成人誌だな。大方先生に見せて怖がらすのが目的だろう。
そんな雑誌よりもえげつないことをこちらは実践済みなのよ。
「現国の先生ならこれも読んでみろよ」
淫乱な女教師はクラスの生徒を性奴隷に、気持ちいいって言わせるまで辞めません。これも立派な指導です。
よくもまぁ、こんなAVよく借りれたなというか。よく持っていたな。
「おい読めないのかよ」
「私、うっかりしていて、女教師の前の単語と生徒をの後の三文字熟語の読み方を度忘れしました。誰か代わりに読んでください。これを渡してくれた川島君。お願いします」
怒りか恥か、顔を真っ赤にさせて私が差し出したAVをカバンに戻した。
「あと十八歳未満は扱ってはいけません。もし今度見たら物は取り上げますし、停学になります。皆さん卒業までよろしくお願いします」
教室に
「お前、やってんなー」
「先輩、やってるってなんですか?」
「抵抗できない教室を作って支配する。私だったら絶対に出来ない」
「ぐれて良かったです。相手のパターンも分かるし」
薬丸先輩は私の高校時代の一年先輩でずっと憧れの人だった。悪ぶっているだけで本当は先輩みたいな真面目側にいたかった。
「ま、これからも頼むよ」
「でも先輩はなんでこんな環境にきたんですか?」
「お前に無茶苦茶にされる学校を見たくてな、これでここは終了。寿退職だ」
「本当ですか?」
「嘘ってことは分かっているだろ」
この掴ませようとしながらも決して触れさせない。それがたまらなく悔しい。
「お前、よく教師になれたな。手練手管を使ったとしか思えない」
「親切なクラスメイトはたくさんいましたから」
「どこまで許したんだ?」
ヘラヘラして安心しないでよ。少しは私が他の男としたかもしれないって不安感出してよ。
「キスとハグと身体は絶対死守でした」
「むしろ何が残る」
「笑顔で見つめる。初恋の顔をする。頭をなぜる。これだけあれば楽勝でしょう」
「夏休みはどうする」
「なんかこっち見ている子いるし、その子と少し遊ぼうかなって」
「純朴な高校生で遊んでいるといつか罰が下るぞ」
もう落とされているわよ。先輩と特別な関係になれないなんて、そんなの無い。
「じゃ、私を落としてくださいよ」
「嫌だよ。お前を恋人にすると火を見るから嫌だ。県を二つまたいでも嫌だ」
「もういっそ二人で辞めて、寿退職しましょうよ」
「そんなこと言うな。これからどうなるか見ものなんだ」
「人をエンタメみたいに言ってさ」
「エンタメだろ。ただあの可愛い高校生は落とすなよ。こっちにそんな気が無くても事案だ」
「気を持たせているので既に事案です。そうだ私を褒めてください。そうしたら」
いい匂いに少しの衝撃。
「男の子にはさせなかったんだろ。ハグ。私は盆は休む」
「そんな」
「こんなの、そうだな、なんというかだな」
「秘密だな」
ニコリと笑った先輩がにくい。
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