第5話 目を覚ましたら、奇跡を起こした聖女になっていました。

 目覚めたら、隣にいるはずのアロイジウス殿下はいなかった。霞む目を擦りつつ、天蓋付きのベッドで上体を起こす。

 ……あ、そうだ……とうとう……私、彼氏いない歴年齢を更新していたのに……キスどころかデートもしたことなかったのに。

 最中のことを思いだした途端、全身が熱くなる。

 まさか、私があんなことになるなんて。

 まさか、殿下があんなことになるなんて。

 ……私の馬鹿、思いだすな。

 私は振り切るように首を振り、ベッドの脇にある小さなテーブルに視線を流した。水差しのそばに呼び鈴がある。

 いつもなら呼び鈴を鳴らす前にエルケが起こしに来た。

「……うぅ? 頭が痛い? ……腰も股関節も痛いけど……あちこち痛い……うぅ……」

 私がベッドで唸っていると、絶世の美男子が現われた。

「お目覚めですか?」

 ……え?

 ……だ、誰?

 この、直視できない超絶イケメンは誰?

 夢でも見ているのかな?

 現実にこんな美形はいないよね?

「…………………………………………は?」

 私に近づいてくる足取りがとんでもなく優雅。

 ただ歩いているだけなのに違う。

「宮医を呼びましょうか?」

 ビジュよすぎ。

 長めのハニーブロンドに水色の瞳、高い鼻梁にシャープな顎のライン、男とは思えないくらいきめ細かい肌に毛穴がない……や、あるはずだけど見えない。

「…………………………………………え?」

「我が誰か、わかりませんか?」

 顔を覗きこまれ、私は咄嗟に右手で枕を掴んだ。

「………………………………えぇ?」

「そなた、自分の夫がわかりませぬか?」

 優しく左手を取られ、私の口から心臓が飛びだした。……飛びだしたとマジ思った。

「……わ、わ、わ、私の夫?」

 私の夫なんていうパンがあった? ……じゃないよね? 

「聖女殿の奇跡、賜りました」

 チュ、と手の甲にキスされて、私は背中から倒れた。……いや、その寸前、麗しい手に支えられる。

「…………………………えぇ?」

 言葉は耳に届いているけど、まったく理解できない。

「そなたを抱いた時、聖なる力に包まれたような気がしました。目覚めたら、元の姿に戻っていました」

 夢みたいな美男子は私の手に唇で触れたまま、朗々と響く甘い声で語った。まるでラブラブの恋人にするように……で、ようやく、私は気づいた。

「……あ、あ、あ、アロイジウス殿下?」

 アロイジウス殿下の半身を覆っていたケロイドがない。顔を隠していた仮面もない。杖もない。吟遊詩人に謳われた美麗な貴公子そのもの。

「聖女殿の奇跡で子供の時に負った古傷も消えました」

 アロイジウス殿下も不思議そうに目を細める。

「……え? 本当に?」

 ……これ、夢じゃないの?

 アロイジウス殿下の身体を治したいとは思ったけど、本当に治せた?

 ……あ、きっかけはあれ?

 あれがきっかけなの?

 思い当った瞬間、私の全身は大火傷。

「そなた、三日、眠ったままでした。目を覚まされて安心しました」

 筆で描いたような眉が顰められるけど、凄絶な色気がダダ漏れ。

「……三日?」

 初夜の後に三日間爆睡ってこと?

 私の身体、いったいどうなっている?

「申し訳ない。乱暴でしたか?」

 アロイジウス殿下に優しく抱き寄せられ、私の心臓の鼓動が早くなる。……苦しい。狭心症かもしれない。

「……あ、あの……えぇ?」

「これでそなたの隣に立てます」

 ふたたび、手の甲にキスされて私の顔から火が出た。

「……あ、ちょっと待って」

 イケメン過ぎて直視できない。

 無理、絶対に無理、こんな美形、反則。

「どうされました?」

「……し、心臓に悪い」

「宮医を呼びます」

 アロイジウス殿下が呼び鈴に手を伸ばしたから慌てて止めた。

「違う。そういう意味じゃないーっ」

 私のあまりの剣幕にアロイジウス殿下は困惑したけど、そんな様子も絵になる。背後に大輪の薔薇が咲き乱れたイメージ。

「どのような意味ですか?」

「……う、麗しすぎる」

「……はい?」

「……だ、駄目です。見ないでください……見たらヤバい……」

 夢ならさっさと覚めてほしい。アロイジウス殿下が麗しすぎて心臓がおかしい。見つめられるとさらに危険。

 なのに、夢は覚めなかった。

 現実だ。




 部屋だけでなく階段から廊下、あちこちにピンクの薔薇が飾られ、使用人たちは目を赤くしている。

 政略結婚のふたりが初夜を迎えたこと。それによって、アロイジウス殿下が光り輝く姿に戻られたこと。

 何があったのか、全員、知っている。

「聖女様、ありがとうございます」

 執事長に恭しく一礼されるや否や、頑強な騎士たちに謝罪された。

「聖女様、今まで誤解していて申し訳ございません」

「聖女様、アロイジウス殿下を救ってくださり、感謝します」

「聖女様は救国の聖女でした。疑っていてすみません。どうか罰をお与えください」

 口々に誉め称えられ、私は真っ赤な顔で力んだ。

「聖女って呼ぶのやめてーっ」

「どのようにお呼びすればよろしいですか?」

「若奥様」

 私が真顔で言った瞬間、ふっ、と冷やかすように笑った騎士たちやしたり顔のエルケ。

 アロイジウス殿下が照れくさそうに微笑み、メルヒオールが鐘を鳴らした。……ような気がする。

 救国の英雄像が飾られた会議室に案内され、私とアロイジウス殿下を中心に座った。議題は言わずもがな、奇跡のこと。

「若奥様、今後についてお話をさせてください」

 メルヒオールに淡々と聞かれ、私は大きく頷いた。

「はい。話し合いをしましょう」

 一瞬、珍妙な沈黙の後。

 そなたの希望を聞いている、とアロイジウス殿下に小声で耳打ちされて貴族言葉を思いだした。今後について話をさせてくれ=今後どうしたいか? そういうことだ。

「私、アルベルト殿下の側妃は絶対にいやです」

 私が真剣な顔で断言すると、メルヒオールは目を伏せた。

「聖女様の奇跡が知られたら、アルベルト殿下も神殿も黙ってはいないでしょう」

「私は聖女じゃありません」

 奇跡を起こしたのが私だとしても未だに信じられない。第一、クソ野郎が次期国王の国のために尽くす気になれない。自慢にもならないけど、こんな聖女はない。

「聖女様です。アロイジウス殿下をお救いになられました」

「……たぶん、これで力を使い果たしたと思います」

「私もアロイジウス殿下も同じ意見です」

 メルヒオールが抑揚のない声で言った後、アロイジウス殿下が艶然と微笑みながら言った。

「我が妻に純潔を捧げられた。奇跡は一度のみ。それ以後、なんの変化もない。聖女の奇跡は純潔だった」

 ズバリ言われ、いたたまれない。思わず、顔を伏せた。

 けど、恥ずかしがっているのは私だけ。

「いつまでも隠せませんから、王宮に報告します。若奥様は殿下を信じ、暫くの間、離宮に留まっていただきたい」

「はい。もう二度と王宮にも神殿にも行きたくありません」

 ここでは誰も不敬だと私を咎めない。

「今から王宮に参る。誰が来てもここから出てはならぬ。よいな」

 アロイジウス殿下に諭すように言われ、メルヒオールにも注意された。美形主従はピリピリしている。護衛騎士の緊張感も凄まじい。

「我が妻、我が最も信頼する騎士をふたり、そなたに授ける。私の乳兄弟のディルクと学友のライナルトだ」

 慌ただしく、私専属の騎士が紹介された。亜麻色の髪がディルク、固い金髪がライナルト、アロイジウス殿下やメルヒオールがひ弱に見えるぐらい逞しい。

 アルベルト殿下のスカウトを拒んだ騎士たちが私の専属騎士? 

 びっくりしたけど、私は言われるがまま、剣を持ち、ディルクとライナルトを専属騎士に任命する。

 当初、誰よりも私に厳しい目を向けていた騎士たちだ。

 けれど、今、ふたりとも私を守る騎士の顔つき。

「我が妻、ここでよい。行ってまいる」

 馬車寄せまで見送るつもりだったのに、私は建物の中から出してもらえなかった。専属騎士のディルクとライナルトの圧も半端ない。




 散歩も許されず、図書室でも食堂でもサンルームでもディルクやライナルトのほか、護衛騎士たちがぴったりと張りついている。トイレやお風呂でも一枚扉を隔てた向こう側に待機。

 いくらなんでも息が詰まる。

 気分転換にバルコニーに出ようとしたら、仏頂面のディルクに止められた。

「若奥様、危険です」

「風に当たりたい」

 この国でも四季があるというけど、今は暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい季節。

「暫くの間、ご辛抱願います」

 ライナルトやエルケにも宥められ、私はバルコニーに出ることさえできない。諦めてサンルームに向かっていると、耳障りな破壊音が聞こえてきた。

「聖女様、お迎えに参りました。神殿にお戻りくださいーっ」

 聞き覚えのある声に、私の身体が竦む。確か、偽物認定されるまで、私についていた若い神官だ。

 いったいどういうこと?

 もうアロイジウス殿下のことを知っているの?

 ついさっき、アロイジウス殿下は王宮に向けて出立したばかりなのに。

「若奥様は体調を崩され、療養中です。お帰りください」

 執事長が応対して、神官を帰らせようとした。

「聖女様の療養は神殿で承る」

「控えなさい。ここはアロイジウス殿下と妃殿下の住まいである離宮です。不敬罪で問いますぞ」

「聖女様は神殿のものですーっ」

「痴れ者、聖女様はアロイジウス殿下のお妃様です」

「話にならん。聖女様、奪還のため、聖騎士団、かかれーっ」

 神官についていた聖騎士が執事長や使用人たちを押しのけ、建物内に侵入した。物凄い音と罵声。

「不法侵入ぞ。第一王子の誉れ高き騎士団、返り討ちにせよ」

 執事長の号令とともに離宮の騎士たちが迎え撃つ。

 これ、いったいどういうこと?

 私が呆然として立ち竦むと、エルケに腕を掴まれた。

「若奥様、こちらに……」

 ディルクやライナルトは私の盾になるようにして騒動から離れる。ほかの護衛騎士たちも悪魔みたいな顔つき。

「……こ、これ、どういうことよ」

 複雑な感情がこみ上げ、脳内がパンクしそう。

「若奥様の奇跡を知り、奪い返しにきたのでしょう」

 ディルクに吐き捨てるように言われ、私の神経がささくれ立った。今まで私に投げられた侮辱の言葉や視線が蘇る。

「偽物ってアロイジウス殿下に押しつけたのは誰?」

「神殿とはそういうところです」

 ディルクが険しい顔つきで言い切ると、同意するようにライナルトも相槌を打つ。第一王子の側近騎士は神殿に傾倒していない。

「最低……それでも神に仕える神官?」

「神殿にさらわれたら、アロイジウス殿下でも手が出せません。決して離宮から……いえ、棟から出ないでください」

 ディルクに渋面で言われ、私はいやでも納得してしまう。

「アロイジウス殿下たちがピリピリしている理由がわかりました」

「我らの命にかえ、若奥様をお守りします」

 ディルクやライナルトの誓い通り、神官や聖騎士たちを追い返してくれた。けれど、これで終わったわけではない。単なる幕開け。

 招かざる客が続いた。

「国王陛下の名代で参りました。聖女様を引き渡していただきたい」

 想定内なのか想定外なのか、どちらかわからないけど、闘病中の国王陛下からの使者が乗りこんできた。

「聖女様はアロイジウス殿下のお妃様です。お言葉を慎みなされ」

 執事長は毅然とした態度で対応したけど、君主の使者は引いたりはしない。

「聖女様召還は国のため、国王陛下のため、アロイジウス殿下の独占は許されません。国家への反逆です」

「アロイジウス殿下は王宮です。お話し合いは王宮でアロイジウス殿下とお願いします」

「聖女様、聖女様の奇跡を聞きました。どうか、私の母を救ってくださいーっ」

 聞き覚えのない男性の声の後、女性のヒステリックな声も響き渡った。

「聖女様、どうか私の息子を助けてください。聖女様は人を助けるため、召還されたはずです。義務を放棄しないでくださいーっ」

「聖女様はなんのために召還されたのですか? 私たちを救うために参られたのでしょう? 私の夫を救ってくださいーっ」

「聖女様、そのお力を弟に授けてください。聖女様なら当然でしょう。当然の役目を放棄しないでくださいーっ」

 聖女の奇跡の噂を聞きつけ、多くの人々が離宮に乗りこんできた。高位貴族から一般庶民まで縋りついている。

 藁にも縋る気持ち?

 わかるけれど、私は怖くて仕方がない。

 けど、大切な人を助けたい気持ちはわかる。

「病人や怪我人を抱えている人たち、可哀相だから、私が説明したほうがいい?」

 私が思案顔で尋ねると、ライナルトは真っ青な顔で首を振った。

「危険です。姿を見せたら拉致され、監禁され、奇跡を求められるでしょう」

「……うぅ……そんな……」

「聖女様として奇跡を起こせますか?」

 エルケは傍らの騎士の腕を掴み、私の前に差しだした。つい先ほどの小競り合いでケガをしている。

「私が本当に聖女なら治せるよね」

 私は神経を集中させ、騎士の腕に手をかざした。……うん、なんともない。直に触ってみた。……うん、やっぱりなんともない。

「若奥様に治癒能力は認められません」

 エルケにあっけらかんと言われ、私の背中にのしかかっていた何かが取れた。

「私、聖女じゃない」

 もしかしたら、とは思った。

 本当に治癒力を持っていたなら助けてあげたい、って。

「アロイジウス殿下が仰せになった通り、若奥様の奇跡は一度だけ」

「うん、一度だけ」

「その一度でも人は群がり、利用しようとします。どんな手を使ってでも若奥様を拉致し、聖女として酷使しようとするでしょう」

 エルケの表情と言い回しに引っかかった。

「聖女として酷使?」

「……私の曾祖母が若い頃に聖女に仕えていたそうです。国のため、民のため、と体調が悪くても駆りだされ、治癒の力を求められて、聖女様は若くして衰弱死されたそうです」

 エルケの話を聞けば聞くほど、聖女はブラック企業勤務の社畜だ。こんな裏話、聖女歴には綴られていなかった。

「過労死はいや」

 学校にバイトの掛け持ちに家事で徹夜連続を更新した日々、とうとうパン屋のトイレで倒れた。チーフやバイト仲間に事情を話したら泣きながら怒られた。目が覚めたきっかけ。

「アロイジウス殿下を信じてお待ちください」

 優しい殿下を信じていないわけじゃない。ただ、一抹の不安が拭えない。どんなに贔屓目に見ても、異母弟殿下のほうが狡猾。

「アロイジウス殿下も大丈夫? どう考えても最低クソ野郎に対抗できるようなクソ野郎じゃないよね?」

 俺サマ最低クソ野郎は強い。それは令和の日本でよく知っている。誰かを犠牲にすること、誰かを地獄に叩き落すこと、なんとも思わない奴だ。

「アロイジウス殿下はクソ野郎ではありませんが、子供の頃から神童と称えられた王子です。非の打ち所のない王子でした」

 乳兄弟のディルクが興奮気味に口を挟んだ。

「……神殿や王宮で聞いた噂と違いますね」

 噂は当てにならない、と改めて痛感する。化け物殿下と揶揄された廃太子には『愚鈍』『忠臣の進言を無視』『顔だけ王子』という嘲笑がついてまわった。

「どんな噂をお聞きになられましたか?」

「口にするのも憚られるようなこと」

「アロイジウス殿下が優れているのは容姿だけではありませんでした。戦にも能力を発揮し、一二歳の初陣以来、全戦全勝でした。なのに、三年前の謀反、無敗の戦神がいきなり遅れを取ったのです」

 今でも信じられない、とディルクは頭を掻き毟った。アロイジウス殿下と乳兄弟として育ち、影のように付き従っていたからだろう。

「油断した?」

 慣れた頃が一番危険、と私は発酵に失敗したパンや焦がしたパンを思いだした。武器になるバゲットは今でも瞼に焼きついている。

「作戦を読まれていたのだとアロイジウス殿下は判断されました」

「スパイがいたんじゃないんですか?」

「……まさか」

「まさか、があるのが人生です。裏切りは信用していた人にやられるものですよ」

 私が心の傷をポツリと零すと、ディルクやライナルトは息を呑んだ。

 気まずい沈黙が流れる。

 けれど、聖女の奇跡を求める侵入者が続き、悠長なことはしていられない。とりあえず、逃げ切るのみ。




 公表していないのに、電光石火の速さで聖女の奇跡が広まってしまった。私のベッドルームでは危険かもしれない。エルケの進言により、私のベッドルームではなく普段は使わないゲストルームで寝る。

 当然のように、天蓋付きのベッドのそばにある長椅子ではエルケ。バルコニーや隣室、廊下にも護衛騎士が待機。

 なのに、一陣の風が吹き、私の身体に網がかけられた。

「聖女様、こんなところにいらしたのですね。お助けに参りました」

 黒装束の男が網にかかった私の前に立つ。

「……だ、誰?」

「聖女様、お助けします」

 言葉とは裏腹に網に絡められた私を荷物のように運ぶ。

「放してーっ」

 私が大声を張り上げた瞬間、エルケも飛び起きた。

「誰か、若奥様がーっ」

 シュッ、とエルケによる枕攻撃。

「曲者、出逢えーっ」

 待機していたディルクやライナルトが剣を手に飛びこんできた。

「いったいどこから侵入した?」

「どこの手の者だっ」

 聖女になってアロイジウス殿下を治したいと思った。治せた。けど、こんな弊害があると夢にも思っていなかった。やっぱ、私は甘い?

 けど、後悔していない。

 アロイジウス殿下の身体を治せてよかった。

 初めて召還されてよかった、って思えたから。

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