生物多様性について
生物多様性とはまずそもそも何だろうか。
生物多様性とは三つの要素でできている。生態系の多様性・種の多様性・遺伝子の多様性である。
1.生態系の多様性
森林、山、河川などの環境の多様性である。
2.種の多様性
動植物や細菌。生物分類学ではドメイン以下に分類される。生物の多様性である。
3.遺伝子の多様性
同じ種でも異なる遺伝子を持つことにより、形や模様、生態などに多様な個性がある。
さてこのような生物多様性は40億もの年月をかけて成長してきた。今日では3000万種いるのだ。では生物多様性の重要性とは何だろうか?多様だから良いという単純な話ではないのではないか?
ー重要性ー
1.生態系サービス
森や海の環境は、地球の気温や気候を安定させる大きな役割も果たしており、時には災害の被害を小さくする、防波堤の役割も果たしてれる。
2.医療
人類の医療を支える医薬品の成分には、5万種から7万種もの植物からもたらされた物質が使われている。
調べてみればこの様な重要性を持っているようだ。しかし昨今は生物多様性が減少している。その問題点としての要因は以下の通りである。
1.開発や乱獲による種の減少・絶滅、生息・生育地の減少
2.里地里山などの手入れ不足による自然の質の低下
3.外来種などの持ち込みによる生態系の攪乱
4.地球環境の変化
ここで注目したいのが、2である。人によって生物多様性が減少したのかと思いきや、人によって生物多様性が増えていたところもあるのだ。ただ今では過去の栄光である。
地球において推測ではあるが新種が何パーセント残っているかを調べてみれば、地上では86%,海洋では91%が未発見との推測されている。事実、年間1万8000種もの新種が発見されている。生物多様性が減少するということは未だ発見されていない生物も絶滅する可能性があるということに他ならない。これではその生物を元に開発ができない。つまり生まれていたはずの製品が存在しなくなる。このような危険性も含意されているのだ。
人間の生活は日々豊かになっているが、それは生物多様性によるものであった。それが危機に陥っている中、私たちは自然を再生させなければならないのだ。道端に落ちているごみを拾うだけでも自然はよくなっていくだろう。
森羅万象を哲学へと繋ぐ 神凪颯 @kakuyooo
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