第7話
ディセルside
「ぎっ!!」
(なんだ?!何が起こった!)
ザックロール迷宮の外れ、囲う森林でギーズと話し込んで居たら急に攻撃に曝され、目の前の
肉壁が居た事で俺がすんでの所で、身を捩って避けることが出来たのは幸運以外のなにものでもない。
俺は左腕に掠っただけ。
その腕は掠っただけなのに大きく肉を引き裂かれた。
茂みで身を隠し、3階層冒険者共から奪った治癒ポーションを惜しげもなく使って治す。
飲んで、掛けて。
幸い、初撃以降攻撃はやってこなかった。
俺は出来るだけ距離を取って離れた。
半日は隠れていたが、追撃はやってこない。
見失ったようだ。
俺はそう判断し、安堵した。
安堵出来ると、余裕が生まれる。
アレはなんだったのかと。
魔物ならば、即座に襲ってこない辺り〈知性〉持ちの可能性も考えられた。
だが、その可能性は低いと考えるべきだ。
奴等は一定数の数が生まれるまでひっそりと暮らす傾向にある。
此方に気づかれたなら襲っては来るが、今回は完全に奇襲。
迷宮近くは夥しい数の冒険者がいることを把握している筈だ。
何より魔物は迷宮から出ようとするくせに、迷宮に入ろうとはしない。これは知性持ち云々の話ではない。
つまり、襲ってきたのは人間だろう。
それも少数。
一人か、多くて二人。
正直恨まれる事ばかりをしてきたせいで、まったく絞れない。思い当たる節が多すぎる。
3階層では冒険者パーティーを4つも潰した。
魔物に襲われているところを背後から攻撃する。
混乱、恐慌状態に陥ったパーティーは魔物に激しく攻め立てられ瓦解する。
運よく逃げ出せた奴が居ても、俺とギーズでぶっ殺して回った。
そういう奴からはアイテムも根こそぎ奪ってな。
派手に暴れ過ぎたのか、最近は冒険者共は3階層を避けるようになった。
それで出てきたら、このありさまだ。
余程の手練れか。
幸い、アイテム袋の一つは俺が持っておりギーズはポーションが2つに装備一式。ポーションは回収したいが待ち構えている可能性もある。次こそは俺が狩られる。あの攻撃は耐えられないと踏んでいた。
幸い一人になったお陰で、路銀の心配は必要なくなった。
二人だから心許なかっただけで、一人ならどうにでもなる。
この辺ではもう活動出来ないが、辺境なら俺の話はまだ伝わってない可能性もあるし、伝わっていたとしても他の国へおさらばすればいいだけの話。
単純な話である。
本当は贅沢する為に吹っ掛けて売り払ったガキの母親らをぶっ殺しても良かったが、ザックロール領南部か西部か東部か場所が分からん。探して回ったりギルドで働いているだろう小娘をとっ捕まえたり尾行するのはリスクが高すぎた。
悪行は慎重に狡猾にっていうしな。
俺は一人、ザックロール領を出た。
―――――――――――――――――――――――――――――
脅威が人知れず去っていたことなど露知らず。
夕方、100ゴルドの内、30ゴルドを返済し銅貨7枚、小銅貨9枚を小タンスにしまう。
貸与されているギルドの制服を脱いで、私服へ。
3日に1回の溜めた洗濯物を洗って掃除してくれるおばちゃんに渡して家へ急行する。
《索敵》スキルには何も引っかからない。
アタシが敵認定しているイワシ団は《索敵》スキルに引っかかる。でも引っかからない。ということは近くにはいないということ。近くって言っても精々十メートル前後。少し遠回りとかしてみたが、《索敵》スキルの範囲外にも怪しい影は見えない。
(家族は……うん、無事だ)
こんなことが毎日続くと考えるだけで憂鬱になる。
夕方はいつも通り。迷宮へボス狩りに。
夜になって視界が悪くなった頃合いにこっそりと隠密もどきで〈死体があるであろう場所〉へ向かった。
女の心は移ろいやすいものなの……。
目的地変更!〈死体があるであろう場所〉の前に〈安全地帯〉へ。
目的地に近づくにつれ、足取りが重くなって……単に怖気づいただけである。
安全地帯で何度目かの一大決心をして、現場へ向かった。
場所は匂いですぐわかった。
春とはいえ、腐敗はそれなりに進んだのか臭かった。
見れば、ひとり分。
胴を守っていたプレートアーマーは背面から損壊し、胸を突き抜けて大破していた。臓物は少し食い漁られている。
下半身鎧は無事みたいだが、糞尿塗れ。腰にひっ提げていたポーチを漁るとポーションが二本。
これは貰う。
ポーチは小柄なアタシには使えないし臭そうなので廃棄。
顔はギーズのもので間違いない。
腐りかけの食べかけでも何となく分かるものだ。
武器らしい武器はなぜか持っていなかった。
回収されたか?
考えてもしょうがないので、ほかに何か落ちてないか探す。
すると茂みに空のポーションが一つ落ちていた。
イワシが生きていることが確定した。
すぐに安全地帯に戻った。
《索敵》スキルに反応はない。
これでもかってくらいに警戒しているが、誰とも結局出くわさなかった。というわけで、迷宮へ足を運んだ。
一階層ではべったんぺったん、ばっしばしの戦いが繰り広げられている。
これだけ人がいたら、悪さはできまい。
迷宮内だというのに妙に安心感がある。
魔物より人間の数のほうが多いし、魔物の取り合いは早いもの勝ち状態。手を出したら他パーティーは手を出さないのがルールでありマナーである。
「嬢ちゃん、悪いな!」
通路で待機していた人達の内の一人がアタシに話しかけてきて、雑魚なめくじに初撃を決める。
これであの雑魚なめくじは彼らのものだ。
オオナメクジリことボスなめくじがアタシの本命なので、どうぞ!寧ろ倒せ!って本心では思ってるけどそういうのは顔には出さない。
戦闘が終わるまで、邪魔にならない位置で待機。
倒し終われば、これまた十二分に距離を取って端に寄って通路を通らせてもらう。
一階層は基本的に同じ地点に一体ずつしか
これを利用して、待ち伏せしている人たちがいる。
ボス周回でなければこの手の同業者の存在は中々に邪魔かもしれない。
二階はどうなっているのか。
個人的には多くの冒険者で溢れていることを願うが…。
三年かけて《投擲》スキルを覚えた石ころ投げをぜひ
そこまで頑張れれば庶民区に住むなら生活できる。
アタシが家族を守りたいけど、ずっと一緒には居られないからね。自衛手段は持っていてほしい。
そのために安定して強くなるルートを確立させる。
当面の目標はこれだ。
そのためにも早く強くなりたいと思うララであった。
「こんばんわ。ん、いつもの。」
「いらっしゃい。どれどれ、まいどあり。全部で900ゴルドな。」
「あと、これ。」
「ん?オオナメクジリの塩だけじゃなくて、これは治癒ポーションだな?三等級か。これはどうした?」
「拾った。」
「ダンジョンでか?」
「ん……秘密にできる?」
「おお?大事な顧客の情報は守るぜ?ただし、悪いことに加担するってんなら嬢ちゃんでも頼みは聞けないぜ?」
「ん。悪いことではない。」
「そんじゃ聞こうか。あらよっと。」
ゴーンおじさんがアイテムを取り出し、起動させる。
すると、周りの声が聞こえなくなった。
屋台のおじさんの売り込みやら冒険者の喧騒は一切聞こえない。周囲の状況が一変したとかではなさそうだ。
ゴーンおじさんの顔を見ると、どや顔である。
これは確かに、どや。ってされても許せる。
普通にすごい。
「これは〈防音〉って魔法が込められてるらしいぜ。聞かれたくないことはこれを使えば絶対にばれねえ。」
「ん。ありがと。」
「いいってことよ。それで?」
「実は、左のほうに進んでくと死体があった。その人が持ってたポーションがそれ。」
ゴーンは話を聞いて眉根を寄せる。
死体がダンジョンの脇に転がってるとか只事ではないのだろう。
「それは嬢ちゃんが発見したのか?」
「そう。」
「どうして見つけることができた?」
「森で休憩してた。」
「ほう…。まあ北の森周辺はダンジョンがある影響で近くに魔物は出ねえからな。」
「ん。」
「その死体の装備は?」
「防具だけ。」
「武器は?」
「なかった。」
「ふむ……油断したところを殺されたか…?わかった、案内してくれ。」
「ん。」
一旦店を閉めたゴーンと一緒に森へ。
15分もせずに辿り着く。
「これ。」
「こりゃ、ひでえな。」
そう言いつつ、装備の欠片やらを集めている。
根こそぎ持っていくらしい。
そのためにか、アイテム袋から水樽を取り出して、アイテムを洗浄しだす。
ポーチやら下半身の装備…靴までご丁寧に持っていくようだ。
「死体はどうするの」
「これじゃ身元は分からんからな。捨て置くしかないな。燃やすより獣にでもくれてやろう。」
「ん。」
そんな感じでいいのか。
報告とかはしなくていいらしい。
ゴーンおじさんに紹介した死体装備台が500ゴルドもした。ポーションは売ったら一つ600ゴルドで買い取ってくれるそうだが、使えばある程度の傷が治るそうなので、迷宮に行くなら持っておきなさいと諭された。
ただ、持ち運びができない。
ポーチと言っていたのは正式な名前がポーションホルダーというらしい。まあそのポーションホルダーがないので二本も持っていてもしょうがない。
ポーションは30日もすると保管してないと腐るらしい。
保管方法は直射日光に避けることらしいがギルドに置いておいてもそれは――死蔵しているのと変わらないだろう。
だから二つ、持っていても腐らせると説得して一本は売ることができた。
今回は塩×3個で900ゴルド、装備紹介料が500ゴルド、三等級治癒ポーション一個で600ゴルド。
しめて、2000ゴルドの儲けだ。銀貨2枚である。
収支が2000ゴルドを超えて内心ウハウハである。
1食7ゴルド、280食は買える。
買わないけどね。貯金して借金返済を目指す。
春の3月61日を迎えた。
ひと月分のお金1万ゴルドをギルドに返し、キリ良く仕送り代は5000ゴルドといつもの21ゴルド渡しに行く。
イワシの姿はない。
どうやら迷宮にもいないらしい。
ザックロール迷宮3階層で見かけなくなったので、死んだのかもしれないと噂になっていた。
迷宮に逃げ込んで自滅したか、ザックロール領を出たか。
少なくともここから居なくなってくれたのなら万々歳だ。
遠目に見ても今年八歳を迎えたアタシと同じ身長くらいはあるように思える。おかしいなぁ、アタシもご飯食べてるのに。
こればっかりは文句を言っても仕方ないので、弟くんの成長を喜びたいと思う。
二人は秋の月と冬の月が誕生日である。母ちゃんの誕生日も冬の月らしい。弟くんは秋の3月81日、妹ちゃんは冬の2月40日、母ちゃんは冬の1月17日が誕生日だ。
父ちゃんが連れて行かれてから大して祝ってこれなかったけれど、ステータスが上がって、迷宮にも行けるようになって――ソロ狩り出来るようになった。頑張れば祝える。
庶民区が一年間納めなければならない人頭税は大人一人につき1000ゴルド。子供一人につき100ゴルド。
畑仕事と裁縫で母ちゃんは年間2700ゴルド稼いでいる。
今年からアタシの税が減るから1200ゴルド。家で使えるのは1500ゴルド。360日を1500ゴルドで過ごそうと思ったら一日4ゴルド。我が家は四人で暮らしてたから一人1ゴルドで生活していたらしい。
母ちゃんには相当無理させてしまっていたようだ。
そりゃ倒れもするよね。
母ちゃんもしっかりとご飯を食べているからか、畑仕事に精が出ている。アタシが仕送りして生存確認した後、石ころ集めに森へ行って帰ってくる頃には畑弄りしている。弟くんも頑張っている。ちっちゃな石と雑草を引っこ抜いている。
どうやら仕送りはちゃんと使ってくれているみたいだ。
母ちゃんのことだから遠慮する可能性もあったけど良かった。
早朝は迷宮に行って塩を300ゴルドに換金。
ポーションはギルドに売りつけてみた。ギルド買い取り額は300ゴルドとしけていたので、今後のためにも飲むことに。
コルク瓶がきゅぽんと音を鳴らして栓を抜いた。
香りは清涼飲料水みたい。黄色い液体はデ○ビタを彷彿とさせる。味は複雑。薬草汁が薄まっていて飲みやすくはなっている。健康には良さそうな味だ。
早朝に稼いだ300ゴルドはベッド下貯金。
仕事をしているとギルマスから声が掛かった。
「毎日30ゴルド返済して、今月の頭には1万ゴルドも返済できているね。すごいじゃないか。」
書類整理と雑談だ。
「ん。」
「今は何階層に潜っているんだい?」
「いち。」
「あそこは人が多いからね、結構大変じゃないかい?」
まあ、雑魚狩りしてたら大変だろうな。
「ん。」
「だよねー。パーティーは?もう組んでるの?」
「んん。」
首も振っておく。
「ソロでやってるの?仲間が一人いるのといないのとではだいぶ違うけどね?」
そりゃそうだろう。
でも仲間なんてそう簡単に作れるもんじゃないぞ。
「そのうち。」
「伝手でもあるの?」
「んん。」
「冒険者ギルドで募集かけてみる?」
お節介したい歳頃?
「んん。」
首も振っておく。
「ええ、じゃあ紹介する?」
「んん。」
これも強めに否定しておくために首を振る。
お節介焼きたいVS阻止したいアタシの攻防が続いていると、扉が三度ノックされる。
「ん?どうぞ。」
「どう、ララちゃん書類整理は終わった?」
入ってきたのは受付嬢のセレアさんだ。
ナイスタイミングだ。
「ん、終わった。」
「え、ちょま?!」
「そう、じゃこっちのヘルプお願いね。」
「ん。」
ささっと受付へ向かう。
ギルマスが何か言いたそうにしてたけど無視しておく。
なんてったって、面倒だから。
「今日は混んでるから、助かるわ。」
「ん、任せて。」
手伝いは依頼達成の報酬を袋詰めして渡す。
これだけだが、レジの仕事はちゃんとしないとギルドにも冒険者にも怒られるので、しっかりしなくてはならない。
「600ゴルドね。」
「ん。」
袋に小銀貨を6枚入れる。
これを手渡す。
そして冒険者が確認して、次の応対へ。
「1050ゴルドね。」
「ん。」
袋に銀貨1枚と銅貨5枚入れる。
そして手渡す。
「すごいな。嬢ちゃん。将来は受付嬢か?」
手際の良さに関心する冒険者もいる。
学生時代にはコンビニのレジに品出し、ホットスナックを揚げたりしていたアタシにただのレジができない訳ない。
「900ゴルドね」
「ん。」
袋に小銀貨を9枚入れる。
そして手渡す。
こんな感じで使用人としての業務は終わった。
「今日は助かったわ。はいこれ、お疲れ様。」
「ん。じゃこれ。」
「30ゴルドね。確かに受け取りました。」
「ん。お疲れ様」
「お、嬢ちゃんあがりか?」
「ん。」
「頑張って受付嬢になるんだぞ」
「ん…?」
よくわからないけど、手伝いをしているからか、こんな感じで声が掛かるようになってきた。
ヘルプに入る小娘はギルドの使用人だと一目でわかる。
だから将来は受付嬢にでもなるのだと思われているみたいだ。
制服のお陰で右腕の奴隷紋は見えないしね。
裏へ行き、私服へ。
洗ってくれたらしい制服は部屋の外に。桶に入って置かれていた。それを回収して、部屋の中に置いておく。
職員専用の裏口から出て、遠目に母ちゃん達の様子をみてから迷宮に向かう。
迷宮は相も変わらず、混んでいる。
迷宮ほど稼げる所はない。
だから新人は常に多い。
アタシの肉壁になってくれる新人達の頼もしいこと。
楽々とボス部屋につく。
今日は先客がいるようだ。
夕方はボスに挑む人がちょっとだけ多いような気がする。
五分ほど待っていると扉が開いた。
そこには装備アイテムが散乱していた。
数は5は超えているだろうか。
ボスを瞬殺して、皮鎧を受け皿になるべく装備を集める。
集めた武器は鉄剣5本。皮鎧は3つ。革靴は5つ。
初心者がイキってボス戦に挑んだらしい。
やはりあのナメクジは相当に攻撃力があるに違いない。
鈍重とくれば高威力の攻撃と高耐久みたいなイメージがあるし。まあゲームあるある話だけど。
ま、一撃で倒してるから高耐久かはわからんけどね。
800の攻撃であれば、一撃である。
手にした戦利品は手に一杯だが、ステータスのお陰で全然重くない。
まあ、皮装備っていうのが大きいかもしれない。鉄剣は少し重いし。
強制送還してもらって、《何でも買い取り屋:ドンベーイ》に売りにいく。
「おお嬢ちゃん。すげえ量だな。」
「ん。全部売る。」
「鉄剣は一本200ゴルド、ちと状態の悪いのもあるな。これは100ゴルドだ。すまねえがな。合計、900ゴルドだ」
それは欠けてるからね。むしろ100ゴルドで買い取ってくれるだけありがたい。
「ん。」
いちいち文句は言わず首肯しておく。
「それと皮鎧な。これは200ゴルドだな。装備は一着じょうちゃんが着てもいいんじゃねえか?」
「デカいから。」
「装備は体に合わせてフィットしてくれるんだぜ?」
なんだと?
そそそそんな高性能だったのか。
まあでも死体はなかったけど、死んだやつの装備はねえ?
「縁起悪いから。」
「はっはっは。まあ確かにな。じゃあ全部で600ゴルドと靴は1足100ゴルドだな、合計500ゴルド。鉄剣と皮鎧、靴全部で2000ゴルドだ。」
「あ、それといつもの。」
「どれどれ、オオナメクジリの塩だな。全部で2300ゴルドだ。」
「ん。」
銀貨2枚に小銀貨3枚。
これはありがたい。
臨時収入だ。
クールタイムはまだある。
だから森に安全地帯を作りに行く。
これで時間がつぶせる。
《乾坤一擲》スキルを思い浮かべる。
スキルが使えるようになったことを確認して、迷宮へ。
石壁の迷路を進む。
ボス部屋に行く道中、回収した同型の皮鎧を着込んだ冒険者の姿を見る。案外、ポピュラーな装備なのかもしれない。
石ころ袋にぼろの私服を身に着けたアタシの格好は初心者の中の初心者に見えるだろう。現に遠目にだが、ふんと笑ったやつがいる。
でもなぁ、アタシはボス狩りしてるから毎回300ゴルド総取りだかんな!!
鼻で笑いたい奴は笑え!
怒りをぶつけるように――
「くらえ!!!」
――――K.O.――――
経験値が溜まったのか全能感に満たされる。
来た来たキターーーー!!!!
レベルアップだ。
夜は3回戦った。
毎回ボス部屋まですんなり行ける。
夜も活気づいている。
夜型も結構いるんだよね。
これだけで早朝から夜にかけて5回。
計1500ゴルドだ。
今日は更に2000ゴルドだ。
たった一回の全滅した装備品回収のほうが金になっているのは気にしちゃいけない。
この間にレベルは1上がっている。
毎日1上がりとはいかないものの、レベルも上がっている。
〈巫女見習い〉はそれなりに経験値を多く必要とするのかもしれない。
怪我をしていないから《治癒》のスキル効果がどのくらいかはわからない。自傷しようとも思わないしね。
今日はもう終わりだ。
3500ゴルドという大金を持って冒険者ギルドへ帰った。
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