差別の捉え方
今回は差別について右翼と左翼、それぞれの認識の違いについてです。
SNSなどで左翼は、右翼が中韓に否定的なこと、特に韓国人や在日韓国人に対する発言を差別的だと取り上げたり、米国内で起こったBLMの一部による暴動への批判を、黒人差別だと指摘し、LGBTQに対する法案への批判などについて、差別主義者だとする批判が見られました。
対して左翼側は、右翼を差別主義者だと批判しながら、同時にネトウヨなどとレッテルを貼り、暴言や見下した発言などが多い為、右翼側からは、左翼こそ差別主義者だと反論されているのもよく見かけます。
結局のところ、右翼と左翼の「差別」への意識や認識の違いが相互理解を妨げ、お互いへのレッテルの張り合いへと繋がっているのです。
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①右翼による批判≠差別
右翼の主張や批判の中でも、中韓への批判やBLMへの批判、近年だとLGBT法案に対する批判などがよく差別的だと指摘されているかと思います。
そういった右翼の批判や、批判に対する左翼の反応は、右翼と左翼の視点の違いを分かっていると、理解出来ることだったりします。
世界を内外に分けて内側を重視する右翼にとって差別とは、本質的には共同体内からの異物の排除を指すため、差別的な性質よりは排他的な性質を持っています。
右翼からすると、日本(内側)を蝕んでいる様に見える在日韓国人(※決して右翼全体の総意ではありません)や、外側から日本を攻撃(反日政策など)している様に見える中国や韓国への批判であり、米国のBLMの一部による暴動への批判も「一部の活動家による暴動」への批判であることが多く、黒人への差別的な意識自体を持っている訳ではなく、LGBT法案に関する批判はむしろ女性の権利侵害に対する懸念を批判しています。
対して、世界を上下に分け下側を重視する左翼からは、日本国内の大多数の日本人(上側、強者)と比較して、少数派(下側、弱者)である在日韓国人や在日中国人という構図として捉えているようで、BLMの「一部による暴動」への批判も、ストレートな黒人(白人に対する弱者、下側)への差別だとの認識のようです。
LGBT法案は言わずもがな、弱者に対する偏見だと捉えているのが散見されます。
こう言った、右翼と左翼の視点の違いから生まれる認識の違いを、お互いがお互いに理解していないことや理解しようともしないことが、お互いへの敵意の増大を招き、盲目さを生み出し相互理解への妨げとなってしまっているのです。
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②差別の構図
一般的に、差別の形、構図をイメージすると、差別者が上に立ち被差別者が下にいて、強者が弱者を攻撃して虐げている様な形を思い浮かべると思います。
左翼が、右翼に差別主義者のレッテルを貼る原因はここにあります。
左翼とは、世界が階層に別れていると断定し、上層(強者、富裕層、権力者)と下層(弱者、貧困層、庶民)に分けて、下を重視し味方する者のことを指します。
そして、多くの左翼は右翼を「権力者に阿る人」だと思い込んでいるのです。
右翼が誰かを批判する時、その対象が左翼にとっての「弱者」である場合、左翼からは「権力者に阿る人」である強者が「弱者」を攻撃している様に見え、彼らがイメージする差別の構図に一致している様に見えてしまうのです。
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③左翼にとっての差別とは何か
ネトウヨなどのレッテル貼り、右翼や日本人への暴言などが、左翼にとっての差別にはならない理由も、基本的には同じ理由が原因です。
左翼にとって、「差別」とは強者(権力側、多数側)が弱者(庶民、貧困層、少数側)に行うことであり、強者への攻撃は「差別」にはならないと言うことなようです。
本質的には世界を階層に分けて考えている時点で、ある意味差別をしているようなものなのですが……。
強者を敵視し、弱者の味方をすることを第一とする左翼と、コミュニティ内(国内)が上下(強者と弱者など)に分裂するのを良しとはしない右翼とは、相手の視点を理解していない限り、分かり合えないものなのかも知れません。
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