第75話 ベンジャミン・バトン 数奇な人生(フィッツジェラルド作)

書かせていただきます。


【簡単な作品紹介】

アメリカの作家、フィッツジェラルドの短編集。

表題作の『ベンジャミン・バトン』は映画化もされている作品だったりするので、聞いたことがある人もいるかもしれない。


【数行で読める、あらすじ】

ベンジャミン・バトンが老人として生まれて徐々に若返っていく話。


【作品の特徴】

三人称で、父親のロジャー・バトンの視点からベンジャミン・バトンの視点に移行する形式。


 ベンジャミンの母親は身長170センチの老人を物理的にどうやって産んだのか、息子をどう思ったのかについては書かれていない。


個人的にはそこが気になったので、書いて欲しかった。



【作品の見どころ】

やはり、主人公が老人として生まれ、どんどん若返っていくという逆転現象を書いたところが、この作品の面白みだ。少し不思議系のSFっぽさがあって、面白い。

オチは主人公が老人から赤ん坊に戻っていくというだけで特に意外感はないのだが、周りの人間が歳をとるのに主人公だけが見た目が若くなっていくという対比は独特で、他の作品にはない個性になっている。

物語的な盛り上がりは乏しいものの、ある種の哀愁を生んでいて良い。



物語を楽しむと言うよりは、作家の想像力を楽しむといった感じの物語なので、そういった作品が好きな人は、読んでみても損はないかもしれない。


【終わりに】

今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。


ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。


それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。

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