イタリア文学
第69話 デカメロン(ボッカチオ)
書かせていただきます。
【簡単な作品紹介】
中世イタリアの作家、ボッカチオの代表作。
作者がフィレンツェ出身なためか、土地の方言で書かれていて、言語を保存している作品としても価値がある。
【数行で読める、あらすじ】
ペストが大流行した時に、部屋にこもった七人の貴婦人と三人の紳士の合計十人が、退屈しのぎに一人一話づつ話をして、それを十日間つづけて、百話に達するまで続けた話。
【作品の特徴】
ルネサンス時代のイタリアを舞台にして、変装、姦通などの古典的プロットがひとつの短い話の中で簡潔に展開して、善人が報われて悪人が罰せられるので、オチがわかりやすくてよい。
【作品の見どころ】
ユーモアが効いた下ネタなんかもあって、昔の人がどういうことを面白く感じていたのかが伝わってくる。物語の面白さの原点を見るような作品だ。
まったく高尚なところがない通俗的な物語だけれど、当時の人がこれを読んだら物語の語り手のように他人に語りたくなるだろう。
総じて完成度の高い作品と言える。
【終わりに】
今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。
ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。
それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。
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