第59話 ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ(セルバンテス作)
書かせていただきます。
【簡単な作品紹介】
スペインの小説家、ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラの小説。単に『ドン・キホーテ』とも呼ばれる。
【数行で読める、あらすじ】
スペインのラ・マンチャ地方の村に住むイダルゴ(スペインの下級貴族)50歳男が、自分こそが現代の騎士ドンキホーテであるという妄想にかられ、冒険の旅に出る。
というのが大筋。
【作品の特徴】
前後編に分かれる構成。
有名な、風車を巨人と勘違いしたり、 羊の大群を戦争中の軍と勘違いしたりするエピソードは、前編に集中している。
後半には有名なエピソードはあまりないのだが、物語的な面白さは、後編が上ではないかと筆者は思う。
後編はいわゆるメタフィクションの様相を呈している。
すでに作中で出版されているドンキホーテ前編の内容についての議論をしたり、作者が前編にあった矛盾点や批判などに関する弁明的な話をしていて、当時の作者の事情が透けて見えるため、物語とは関係ないが面白い。
エピソード的な面白さは前半の方が上なのだが、後半も読む価値は十分にあると思うので、読んでみるのもありだろう。
【作品の見どころ】
エンディングが感慨深い。
長い物語だけあって(指輪物語並みの長さがある)、主人公が村に帰り、病に倒れて死ぬ時に言った主人公の遺言は、物語を締めるのに相応しい内容になっている。
主人公死を描いていて悲劇ではあるものの、救いのある内容なので、とても読後感が良い。
エンディングでガッカリするようなことはないので、作品に興味を持った人は、安心して読み進めてほしい。
【終わりに】
今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。
ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。
それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。
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