応援コメント

第58話 スペイン民話集(エスピノーサ作)」への応援コメント

  • たいへん楽しく拝読しております。
    ちょっと質問なのですが、文章自体の良し悪しはある程度訳者に依存する気がしますが、そのあたりどのように切り分けてますか。最悪、長ったらしい文章を訳者が途中で切って分かりやすく直しているなんてことはないのでしょうか。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    確かに、訳者によって小説の雰囲気が変わることはあります。

    海外文学だと、私は岩波文庫版、新潮文庫版、光文社古典新訳文庫をそれぞれ読んでいますが、同じ作品でも、作風がガラリと変わりますね。

    岩波は古風な文体で、古典の雰囲気を最も楽しめます。

    新潮文庫はクセのある文体なものの、岩波ほど古風な文体ではなく、読みやすさと古典の雰囲気が半々くらいな印象です。

    光文社古典新訳文庫は、軽い文体で古典の雰囲気は損なわれているものの、もっとも読みやすくて入門用に最適となっております。

    で、三つの中でも、最も役者の影響が大きいのは、光文社古典新訳文庫です。

    読み易さを重視するあまり、原文の雰囲気が損なわれているので、マニアの間では不評ですね。

    ただ私は、新規の読者を増やすために読み易さは大切だと考えているので、光文社古典新訳文庫を評価する立場をとっています。

    どれも一長一短があって、好みの分かれるところではありますが、古典作品に興味が出たのであれば、光文社古典新訳文庫をおすすめですよ。