第55話 不思議なオルガン(リヒャルト・レアンダー作)

書かせていただきます。


【簡単な作品紹介】

ドイツの作家リヒャルト・レアンダーの童話。筆者の読んだ岩波少年文庫版では、20のお話が収録された童話集になっていて、「不思議なオルガン」は表題作となっている。

童話集は1編が短いもので4p、長いものでも10p程度なので、サラッと読めるし、どれも感動的な話なので、癒しを求める人などは、手に取ってみてもいいと思う。


【数行で読める、あらすじ】

主人公は、オルガン作りの名手。

ある時、主人公は教会で特別なオルガンを作った。

それは、神さまから祝福されるに値する男女が結婚式を挙げると、自然に鳴り出す仕組みなオルガンだ。

ところが、何故か想像主であるオルガン作りの結婚式では、オルガンは音ひとつたてなかった。

理由がわからないオルガン作りは、責任を花嫁に被せて、家を飛び出し、見知らぬ土地へ去る。そして、十年の歳月がたち・・。


というお話。


【作品の特徴と見どころ】

古典の童話には、教訓的な内容が多いのだが、本作もその一つ。


ただし、説教臭さはなく、物語として面白い内容になっているので、教訓話が苦手な人でも、特に抵抗なく読めるはずだ。


オチまで読むと、余韻が残ること確実な物語なので、気が向いたらぜひどうぞ。


【豆知識】

作者は本業が医師で、本作の童話は、彼が従軍した独仏戦争(1870‐71)時に、故郷の子どもたちに向けて書いたという逸話がある。


【終わりに】

今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。


ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。


それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。

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