第15話 シャーロック・ホームズ最後の挨拶(コナン・ドイル作)
書かせていただきます。
【簡単な作品紹介】
シャーロック・ホームズシリーズの短編、第四巻。
最後の挨拶と銘打ってはいるものの、まだあとにもう一つ短編集があったりする。
ただ短編集内には、『最後の挨拶』という最も時系列的に最後の時間を扱った短編がある。なので、『最後』という言葉は間違ってはいなかったりする。
【作品の特徴】
収録作品は、以下の通り。
・ウィステリア荘
・ボール箱(版によって無い場合もある)
・赤い輪
・ブルース=パーティントン設計書
・瀕死の探偵
・レイディー・フランシス・カーファックスの失踪
・悪魔の足
・シャーロック・ホームズ最後の挨拶
シャーロックホームズ・シリーズの短編は、基本的にワトソンの一人称で書かれているのだけれども、
『最後の事件』に関しては、三人称で書かれていたりする。
一人称という先入観のまま読み進めると、混乱するのでご注意を。
【作品の見どころ】
面白いのは、作者による前書き。
「現在、ホームズは探偵を引退して田舎で養蜂をしている」と説明したりしている辺り、ホームズ物の続編を書く余地を無くすようなことを言っていて、コナン・ドイルのホームズをもう書きたくない、という気持ちが透けて見えて、けっこう笑える。
短編に関して言えば、『ブルース=パーティントン設計書』は、見所があるかな。
ネタバレになるから具体的なことは伏せるけれども、作中で使われるトリックは、後世のミステリに大きな影響を与えていたりする。
読んでおいて、損はないよ。
【豆知識】
本作の初版は、英国版はジョン・マレイ社より六シリングのお値段だったらしい。約六千円ってことになるのかな。
それを現代では、タダ同然で読めるのだから、現代人は幸運と言えるかもしれない。
【終わりに】
今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。
ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。
それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。
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