第7話 戦争と平和(トルストイ作)
書かせていただきます。
【簡単な作品紹介】
ロシアの文豪トルストイの代表作。
サマセット・モームの『世界の10大小説』に選ばれている名作。
なんだけど、名前しか知らない人が大半だと思う。読むのがしんどいからね、仕方ないね。
なので、ちょっとでも作品に興味が湧き、読み進める原動力になれるよう、ここで紹介。
【数行でわかる、あらすじ】
一八〇五年の第一次ナポレオン戦争から、一八一二年の祖国戦争など、動乱のロシアを舞台に、多くの登場人物を描く偶像劇。
貴族の私生児、ピエール・ベズウーホフ
学者肌の貴族、アンドレイ・ボルゴンスキイ
零落しつつある貴族で、軍人のニコライ・ロストフ
の三人を中心にして、話が展開する。
登場人物達が戦争を通して、それぞれが自分なりの愛国心を持つ魅力的な人物へと成長していく。
【作品の特徴】
最初はゆっくりとお話が展開するので、やや退屈なものの、読み進めるに従って、尻上がりで面白くなる構成をとっている。
登場人物が半端ねーほど多い。脇役含めると五百人を超える。でも魅力的な人物が多いから、案外覚えていられるかな。
台詞が簡略でわかり易いし、言葉や行動が登場人物の性格をよく表しているから、印象深いわけだ。この辺りは文豪の手腕が発揮されてて、凄いよ。
また、三人称で様々な登場人物の目線で物語を描くことで、物語が単調にならず、長い作品なのに飽きずに読める。
きらびやかな社交界、田舎で暮らしている貴族社会、戦場の描写などは、当時の雰囲気がよく表現されていて、歴史の記録としても貴重。
【作品の見どころ】
恋愛小説としての特徴、死生観を追求した描写、軍記物としての派手さ、宗教的な奥深さ、など、普遍的なテーマが一つの物語に内包されていて、どれも中途半端になることなく書き尽くされているから、見どころ満載。
名作の名に相応しい完成度だと思う。
【豆知識】
「戦争と平和」という題名は、「戦争と民衆」だという説もある。
どうやら、誰かが原稿の題名に手を加えて、元々は民衆を意味するмiрという単語を、平和を意味するмирに書き換えた人がいるらしい。
あくまで一説であって、本当かどうかは、わからないみたいだけどね。
【終わりに】
今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。
ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。
それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。
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