第4話 転移

 武器を選ぶシュミレーションを終えた、大輝、ナッパ、可奈は、タイムトラベル〝転移〟の前の最後の晩餐を食した。

風呂も最後であるかもしれないので、3人ともゆっくり入った。

それぞれ〝スウィートルーム〟のような部屋で眠りについた。


翌朝


3人は、一通りの説明を受け、タイムマシンのある体育館のような広さの建物に案内された。

その〝体育館〟を3階くらいの高さから見下ろすと

そこには、5000個はあるであろう〝タイムカプセル〟が並んでいた。

タイムカプセルは、碁盤の目のように並んでいて、

存在するカプセルとただのマスがあった。

存在するカプセルは、カプセルのみ帰還した物、

カプセルが存在しないマスは、ある場所を境にマスだけ2000はあった。

その中にガラスに覆われたマスがある。

担当者が「あのマス 733番 渋谷ショーンさんのカプセルのマスです」と説明した。

「もう2年帰ってきてません、その頃から、カプセルは一台も帰ってきていません」 

新しいカプセルも500台は並んでいた。

担当者が「貴方達は、4322.4323.4324番です。

恐竜の遺伝子を持ち帰る事が1番の任務ですが、

どうか無事に帰還していただきたい!向こうで

何が起きているのか、全く解らない状況です!

着いてすぐでもかまいませんので是非、帰還してください!」そう懇願された。


3人は、簡単に別れの挨拶を済ませ、カプセルに乗り込んだ。

昨日選んだ〝武器〟もカプセルにしまった。


「転移30秒前」

カウントダウンが始まる。

「3.2.1転移、」カプセルに電流がながされ、

青色の火花に包まれる!

中にいる3人に異常はない!

ヴーン!

音とともにカプセルは消えた



カプセルが火花を散らし転移する!

カプセルのガラスから見えるのは、暗闇であった!

カプセルを開けて3人が出る。

周りには、沢山のカプセルがあるのが、わかった

ヴォーン!

遠くに見える山が噴火している!

夜かと思ったが、火山灰で空が覆われているのである!

「帰ろう!」

大輝は、ナッパ、可奈に声をかけてカプセルに戻る!

帰還の為の操作をするが、

バッテリーがないのである!

慌てて、必要充電時間を調べると22時間となっている!

帰還者がいない理由は、火山灰により、ソーラーの充電ができない為であった。

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