第3話 武器

 大輝とナッパは担当者に連れられ、30畳程のホログラムスタジオに入った。

後から赤髪の女の子も入って来た。

担当者は、「さあ、ここに、ソーラーエネルギーによる武器がならんでいます!各自好きな物を選んで、約1時間のホログラムによる恐竜の狩猟のシュミレーションを体験してもらいます。各武器は実際の武器なので、決して仲間にむけないように!

ここでは、仲間とのコンビネーションも試させてもらいます。

さあ、選んで下さい!」

 まず、武器に向かったのが、ナッパであった。

ナッパは、迷わず1番大きな〝オノ〟を取った。

担当者が、「持ち込める〝タイムカプセル〟には、身の回りの物も考えると一つが限度でしょう。

よく、自分にあったものを選んでください!」と忠告した。

続けて、「向こうでは、ソーラーによる充電が全てとなります、大きなエネルギーを使うものは、バッテリー切れも早いので、注意してください!」

との忠告を聞いてナッパはマジマジとオノを見た。  

大輝は、中くらいの太刀を選んだ。

スイッチをオンして、光学粒子の刃をだし、一振り二振りとすると腰に納めた。

ナッパは、「流石!剣道五段だな!さまになってるよ!」そう言ってオノのスイッチを入れた。

オノからは、馬鹿でかい刃が出た「トドメを刺すのが俺の役目だな!」そう言って自信満々である。

赤髪の女の子は、いつになっても選ばなかった。

担当者が「さあ!スタートです!」

スタジオの中央に徐々に2メートル程のヴェロキラプトルが浮かび上がった!

獰猛な雄叫びを上げ首を上げ下げして、3人を見ている。

ヴェロキラプトルは、大輝に襲いかかった!

大輝は、右転がりながら、一太刀浴びせた!

足に刃があたり +50 と言う数字が浮かび上がった!

ヴェロキラプトルはそのままナッパに向かった!

ナッパがオノを振り下ろす!

空振りである。

そのまま足を噛まれた!-500と言う数字が浮かぶ!

大輝は、赤髪の女の子を探すが見当たらない。

大輝は、ナッパを助ける為に飛び掛かる!

かわされて首の当たりに爪で攻撃された -200の文字が浮かぶ!

その時、遠方から、一本の矢が飛んで来た!赤髪の女の子が弓を持っている!

ヴェロキラプトルの目に命中する!+300!

呻く!

ナッパは、早々に斧を諦め、武器を変えに台に向かった!鎖鎌のような武器を取る!

スイッチをいれ、鎖をヴェロキラプトルの足目掛けて足を絡ませる!+150!

大輝は動きが鈍くなったヴェロキラプトルの首に渾身の一太刀を浴びせた!

首が飛び +1000である!

コンプリート!の文字が浮かび上がる!

担当者が「凄い!僅か5分でコンプリート!新記録です!でも、夏木さんは、マイナス500がでたので

その時点で死亡です、横島さんは、マイナス200だったので、全治3ヶ月ですね、上原さんだけがノーダメージでしたね!」と言った。

赤髪の女の子は大輝に寄って行き、「私は、上原可奈、アンタやるね」

そう言って、自ら選んだ弓を前にだした。

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