第3話 義妹はゲーム大好き

 登校して――それからの記憶は曖昧だ。

 授業のことなんてあんまり頭に入っていない。

 残念ながら俺は勉強が嫌いだ。

 体を動かす方が得意であり、帰宅すればじっちゃんに誘われて畑を耕したり、農作物を作ったりしている。


 学業よりも、労働の方が性に合っているらしい。


 ジャガイモやニンジン、タマネギやキュウリを作っている方が楽しい。


「今日も働いたな、紗季さき

「ああ、じっちゃん。学校よりも畑をいじってる方が楽しいよ」

「ほっほっほ。まあ、勉強がダメでも、お前にはこの農業を継がせるつもりだ。安心するがええ」

「ありがとう、助かるよ」


「愛夏と一緒にやればいい」



 その愛夏は日焼けが嫌という理由で、この時期はまったくといって顔を出さない。なぜか俺の部屋にこもってゴロゴロしているようだった。

 だいたい、俺の部屋にあるゲームか漫画、たまにエロゲーをプレイしているようだった。女子高生がエロゲーするなよとは思いたいが、興味あるらしい。


 俺の影響のせいか、愛夏は自分の部屋にもエロゲーやアニメグッズを置いていた。


 畑仕事を終え、家へ帰った。

 俺はいったん自分の部屋へ。


 扉の前に立つと…………む?


 なにか声がする。



『…………んぁ、お兄ちゃん……』



 俺の部屋から妙な声が漏れていた。

 ちょ、まさか……愛夏のヤツ、またエロゲーでもしているのか? まったく、あんな可愛い顔しても、やっぱり興味はあるんだな。

 しかも、俺のお気に入りの“妹”モノかよ。


 仕方ない、しばらくは放っておいてやろう。



 シャワーを浴び、ニ十分後。



 再び自分の部屋に戻ると、ちょうど愛夏が飛び出してきた。



「愛夏、またえっちなゲームか」

「そ、そうだよ。いいじゃん、ゲームくらい」

「……あのな。俺の部屋でプレイすることないだろ」

「その方が気分が出るからいいのっ」


 どういう気分だよ!?

 ツッコミを入れようとするが愛夏は、自分の部屋へ逃げていった。



「やれやれ……」



 ベッドに腰掛け、俺は横になった。すると頬になにか触り心地のいいモノが当たった。なんだこの布……って、ぱんつぅ!?


 これって愛夏の……!


 おい、アイツ、ぱんつ忘れてるー!!

 てか……ノーパン!?


 本当にナニしていたんだー…。

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