第6話

警備員からボディチェックを受け

扉の中に入ると

壁にはロッカーがズラリと並んでいて

目の前には電車が止まっていて

電車の前で待っていた教頭先生が

「よし、それじゃあ荷物はロッカーに入れなさい、もちろんスマホもです、その後はそれぞれの担任の前に集合」

私達はそれぞれロッカーへと向かい

荷物を入れて鍵を閉め

担任の前へと集合した

「注目」

私達は教頭先生へと目線を向けた

「今から貴女達には、護衛官試験を受けてもらいます、この試験の合格者は桜花高校・生徒会の護衛任務にあたってもらう」

その言葉が出た瞬間

皆に緊張が走った

[桜花高校・生徒会]

生徒会役員は男子のみで顧問も男性で女性は許可された人間しか入ることができない

つまり

この試験に受かることは男性に近付ける少ない機会

だから

皆は友であろうと蹴落とす意思をもっている

もちろん

私自身はそんなことを思っていない

「それじゃあ担任に続いて電車に乗るように、今から行くのは[桜花高校]」

また空気が変わった

今度はワクワクとした空気に

「わかってると思うが向こうで変なことをした時点で失格となる、肝に銘じるように、それじゃあ乗りなさい」

その言葉を聞いた生徒達は顔を強張らせながら

担任に続き電車に乗った

全員が乗ると動きだし

数分後に止まり

先生に続き降りると

コンクリートの壁と天井

明かりは裸電球の部屋だった

「ここは桜花高校の地下だ」

と言う教頭先生の言葉に

生徒達は騒ぎだした

教頭先生は

パンと手を叩き

「静かにこの地下には出口は二つしかない、一つはここでもう一つは今から行く場所だ、静かに付いてくるように」

奥にあった鉄扉を開き

進んでいくと

真っ白な通路に両側の壁にはには等間隔で扉が並んでいる

数分間歩くと

前に扉が見えてくると

先生は立ち止まり

教頭先生はこちらを向き

「それでは第一試験はこの扉の先にある部屋を通り次の部屋へ行く、ただそれだけ制限時間は30分、先生方は例の物配って下さい」

先生から渡されたのは液晶画面が付いているリストバンド

「それを好きな方の手に付けて下さい、部屋の中に入ると液晶画面に残り時間が表示されます、残り時間内なら部屋から出ても構いません、それではA組から入るように」

私達はC組なので3番手だ


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