第5話
キーンコーンカーンコーン
「今日の授業はここまで残りの問題は宿題とするからちゃんとやって来るように」
日直の生徒が
「起立、礼」
「あぁ、それと朝に名前呼ばれた生徒は帰る準備をして職員室の前に集合するように」
そう言うと梅花先生は教室を後にした
「めっちゃドキドキするね♪二人とも」
「そうだね、蜜那ちゃん」
「そうですわね、蜜那さん」
「早く準備しよ♪」
私達3人は帰る支度をして
職員室へと向かった
職員室の前には私達のように呼ばれた生徒が十数人立っていた
「中々の人数が居るんだねぇ」
「そうですわね、でもこの中の何人が残れるのかは分かりませんわ」
「その通りだね、朱莉ちゃん」
「あらぁ、これはこれは龍縁寺 朱莉さんじゃありませんか?どうしてここに?」
声をする方を見てみると
銀髪の悪役令嬢のような見た目の少女が近づいてきた
「これはこれは
華衣 瑠璃
華衣財閥のお嬢様で
朱莉ちゃんの幼馴染みで
何かと張り合っている
瑠璃は朱莉の目の前で立ち止まり
「当然、先生に呼ばれたからですわ」
「あら、そうですの?なにか呼び出されるようなことをしたのかしら?」
「フフッ面白いことを言いますわね、まるで私が悪いことをして呼び出されたみたいに聞こえますけど?」
「あら、違いますの?」
「違いますわ、試験を受けるために呼ばれたに決まってるでしょ?そちらこそ呼び出されたんじゃなくって?」
「えぇ、試験を受けるために呼ばれたのですわ」
「そうなのですか?」
2人は顔は笑っているが火花が散っていた
「お嬢様、そろそろ戻りましょう」
瑠璃の背後から水色のショートヘアーの少女が現れた
「
そう言うと瑠璃達は去っていった
「漆さんも大変ですわね、瑠璃さんの面倒を見ないといけないんですから」
瑠璃さんの専属の使用人で
いつも側に居ている
「相変わらず、仲が悪いね」
「あら、そんなことありませんわよ、蜜那さん」
「いや、そんなことあるでしょ、嫌味を言い合ってるんだから」
「嫌みだなんて、ただのお喋りしただけですわ、ねぇ鈴さん」
「ははは、そうかもね」
鈴が苦笑いをしながら答えていると
職員室の扉が開き
梅花先生達が現れ
「おっ集まっているなぁ、じゃあついてこい」
梅花先生達に続いて
職員室に入り
奥の方に進んでいくと
頑丈な扉とその扉を警備する人が見えてきた
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