第84話
クロウ海賊船がやっと停船できた時、
「ジゼル旗艦、確認。レプトン粒子充填レベル1」
レイが報告する。
「ウイス、素粒子分解膜を再噴射できるか?」
船長のクロウが副長に尋ねる。
「完全に船を包むまでには、反素粒子の充填がちょっと足りないな」
「構わん、念の為だ。噴出してくれ」
「了解、素粒子分解幕噴射」
「敵旗艦素粒子充填レベル3」
「クロウ、こっちはエネルギー充填レベル10だ、いつでも発射できるが?」
砲術長のキストが言う。
「敵旗艦素粒子エネルギーレベル5」
その報告を聞いてクロウが言う、
「放て」
「了解、素粒子砲発射」
遥遠くにあった大型のコスモ・バトル・シップが一瞬にして消えた。
敵旗艦は何もできないままのあっけない最後であった。
「クロウ、これからどうするの?」
航海長ダフォーの言葉にクロウが答える、
「月へ戻る、援護したい」
その言葉を聞いて副長のウイスが声を上げる、
「ええー、ルイスたちだぜ。このまま放っておいても月を攻略してしまいかねない連中なのにかい」
「安心感を与えたい」
クロウの答えにダフォーが返答する、
「了解、船を月へ。援護に向かいます」
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