SIDE B
「直人ー、いつまで寝てるのー?」
三学期初日の午前七時半、パジャマ姿の麻里奈はベットにうずくまっている直人を起こしている。
「うーん」
「もう七時半だよ」
「やばっ!」
直人はそう言って慌てて飛び起きる。
「もう、全然起きないんだからー」
「だって、麻里奈がずっと俺の匂い嗅いで寝てるから・・・」
「まだそんなこと言ってるのー?」
「そ、そんなことって・・・」
「とにかく、朝ごはん食べよ」
「わかった」
直人と麻里奈はソファーに座り、朝食を食べ始める。
「今まで何時に起きてたの?」
「八時ぐらいかな」
「そんな遅かったの?」
「うん、麻里奈が弁当届けてくれるくらいの時間に起きてた」
「だからいつも眠たそうにしてたんだー」
「うん」
直人は久しぶりの朝食に感動していた。
「こんなにちゃんとした朝食食べるの久しぶりかも」
「朝はちゃんと食べないとダメだよー」
「そうだね」
「
食事を終えた後、直人は寝室で制服に着替えていた。すると
「まだ着替えてるのー?」
と制服に着替えた麻里奈が入っていた。
「ネクタイつけてるところ」
「私つけてあげるー」
そう言って、麻里奈は直人にネクタイをつけた。
「なんか、新婚生活みたいだねー」
「そ、そうかな?」
「直人ったら、恥ずかしがっちゃってー」
「べ、別にそんなんじゃないし」
そんなことをしていると、八時になるところだった。
「じゃあ、私そろそろいくね」
「もうそんな時間か」
「じゃあ、学校でねー」
「うん」
「行ってきまーす」
そう言って、麻里奈はスクールバスの停留所に向かって行った。その後、直人は自転車で学校に向かった。
これから二人はこの生活がスタンダードになっていくのだろう。
俺の家の前で倒れ込んでいたのは学校一可愛いと言われているギャルだった 坂本宙 @Sakamoto_Sora
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます