第7話

そこに立っていたのは二宮一浪。


そう、二郎の兄だ。


これから出てくることはないと思っていたが、あっちから来たらしょうが


ない。


二郎はすぐに気が付き0.5秒後にドアを閉めた。


(なんでいるんだよ)


もちろん一浪は開けなおす。


カギはもう閉まっている。


流石にスポーツ選手、反応速度が異常だ。(スタートは遅れてt…)


一浪は諦めない男・ずる賢い。


空いている窓から入ってきた。


これは二郎の詰めが甘かった。


ずかずか入ってきて話しかけてくる。


そもそもなんで引っ越したのに家がわかるのだろう。


軽く恐怖だがそんなことは置いといて一郎は言った。


「なんでこんなとこに住んでんだよ。一般人の目から逃げようとしたの


か?そんなこと無理だったね。俺も一般人だもん。もうバレてるよ。」


そう言ってスマホの画面を見せた。


『緊急!! 二宮二郎見つかる!』

元の家から引っ越した二宮二郎が見つかった。

場所は山の奥だ。

世間の目から逃げようと引っ越したようだ。

その顔がこちら、




                    」


写真まで貼られていた。


もう二郎は諦めた。


そこで思った、(なんで潰しに来るんだ?もしかして俺に憧れてる?)


二郎が話し出す。


「なんか用?もし連絡を取ろうとか言うなら父と一緒だよ」


「一緒にするな。用はある。協力して一緒に一位を取ろう」


「あぁ?なに調子乗ってんだよ。一浪は二位もとれない**(自主規制)


だろ」


「わかったよ。兄弟として何かさせてくれ」


一浪の目はその報酬で¥を求めているのがまるわかりだった。


「じゃあ一つ約束してくれ。一生連絡してくるな。連絡してきたらどうな


るかわかってるな」


「はぁ?兄に向って言う態度かよ。兄の願いだ、聞け。金くれや」


「金は絶対に渡さない。死んでもお前にだけは渡さない」


大金持ちになっていた反動だ。


(金持ちはつらい...)そう思っていた。  腹立つ


「じゃあコーチになってやる」


「お前よりできないことなんてないぞ。世界二位とれるのかよ(煽」


「確かに世界二位は取れない。が、生きている時間はこっちのほうが長


い」


「だから何?」


「お願いだ、一緒にいさせてくれないか?金は要らない」


無理矢理でも一緒にいたいようだ。


二郎はどんな決断を取るのだろうか...

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