資料1

■鬼の子矢来(オニノコ-ヤライ)


 G県嵐谷郡坂下を中心に伝わる伝承遊び。かごめかごめのバリエーションの一種で、この地域の宗教的儀礼(注1)を子供が真似たものと考えられる。

 中央に鬼の子役の子供が目隠しをしてしゃがむ。鬼の子を囲うように残りの子供は手をつないで輪を作り、ぐるぐると回りながら、中央の鬼の子と次のような掛け合いを行う


(●…鬼の子、〇…周囲の子供)

〇「鬼の子鬼の子何時いつ出やる」

●「囲いがあるから出れやせぬ」

〇「それなら壊して出ればいい」

●「お外に出たなら何しましょ」

〇「鞠付き 鬼事 かくれんぼ」

●「囲いの中には誰がる」

〇「代わりに私が入りましょ」(注2)

●「××ちゃんをれましょう」(注3)


注1:第4章「嵐谷郡の祭祀・儀礼」 pp.326「鬼鎮祭」参照。

注2:輪の中の一人が答える。事前に答える子供を取り決めても良いし、複数人がこの台詞を言っても良い。

注3:前の台詞を言った子供を当てる。当たっていたら、その子供が次の鬼の子役になる。間違っていた場合、鬼の子役は続投となる。

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