第5話

扉を開けると、大きなスクリーンが動き出した。今までのセオリーが崩れてしまった。悲しい。


『やあやあ素晴らしい能力をお持ちの皆々様!ごきげんよう!思っていたよりこの部屋に来るのが早かったですよ!もうすぐ選別が終わりますからね!揃ったら話し始めましょう!』


男性らしい黒髪の爽やかなツーブロック、深緑?の和服、イケメンだ。だが、口元の笑みに狂気を感じる。説明してくれるらしいし、考えても意味はない。まあ待つか。


ウマ『あいつはまともじゃなさそうですね…』


ジョージ『拉致監禁の時点でまともではないですが、詳しい話を聞けるそうですし、考えるのはそこからでも遅くないです。待ちましょう。』


誰が一番最初に遅いって言い始めるかな~と考えていたら、すぐに謎の男が話し始めた。謎の男にあだ名をつけておこう。謎の男でしかないわ。


謎の男『この計画はかなり前から考えられ、受け継がれてきたものだ!地球における環境破壊は進み、革新的なアイディアも出涸らしだ!地球は今から衰退の一途へ向かう!そこで我々は何かしらの強さを持った人間だけを人工衛星ネクストアースにつれていくこととする!ネオ・ノアの方舟計画だ!』


アホらしい~!


ウマ『本当にそんなことするの…』


ジョージ『不謹慎だけどワクワクするな…』


ウマ『そういうことじゃないです。』


僕『生き物って繁栄し続けたがるけど、何になるんだろう。』


謎の男『…そんな素晴らしき、計画に皆様は選ばれた教師であります。この計画の計算上のベストは12人!まあ男女比は地球とは変えて1:1にしてみますか。破滅したらいいよ!僕は人類なんてどうでもいいんだ!雇い主は違うけど…!まあそんな話はおいといて、他のメンバーと合流しましょう。』


指パッチンとともに私たちは連行されてった。

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