第4話

起こしてやろう。おっ、起きた。

見た目は若々しいおじさんダナぁーという感じだ。

ゆっくり周りを見渡して尋ねてくる。

『ここはどこですか?』

割と落ち着いた低い声だ。


ウマヅラヶ崎『分かりません。私たちも誘拐されてここに来て、今探索中です。』

しゃべってくれるので、私は喋らなくて済んでありがたい。こっそりウマヅラヶ崎に昇格させておく。やっぱ、めんどうだな。ウマにしよう。


ウマ『私は埼玉県立葉蹻中学校の社会教師を勤めている、城ヶ崎です。』


若々しいオジさんの挨拶に耳を傾けようとすると、私の番のようであることに気づいた。


私『数学教師だった、宗田です。数学が嫌いで、首になりたてです。』


若々しいオジさん『筑後中学校で理科の教師をしている、北村譲二です。日本人です。』


何度もジョージだと思われたのだろう。黒髪で顔は九州感がある。ハーフと言われても、そうかもなとなる男前だ。私は脳内でジョージと呼ぶことにする。


『数学社会理科と来たら…』

あと二つの扉に国語教師と英語教師がいるのかもしれない。




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