第4話
起こしてやろう。おっ、起きた。
見た目は若々しいおじさんダナぁーという感じだ。
ゆっくり周りを見渡して尋ねてくる。
『ここはどこですか?』
割と落ち着いた低い声だ。
ウマヅラヶ崎『分かりません。私たちも誘拐されてここに来て、今探索中です。』
しゃべってくれるので、私は喋らなくて済んでありがたい。こっそりウマヅラヶ崎に昇格させておく。やっぱ、めんどうだな。ウマにしよう。
ウマ『私は埼玉県立葉蹻中学校の社会教師を勤めている、城ヶ崎です。』
若々しいオジさんの挨拶に耳を傾けようとすると、私の番のようであることに気づいた。
私『数学教師だった、宗田です。数学が嫌いで、首になりたてです。』
若々しいオジさん『筑後中学校で理科の教師をしている、北村譲二です。日本人です。』
何度もジョージだと思われたのだろう。黒髪で顔は九州感がある。ハーフと言われても、そうかもなとなる男前だ。私は脳内でジョージと呼ぶことにする。
『数学社会理科と来たら…』
あと二つの扉に国語教師と英語教師がいるのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます