第23話

クエシマのボディーブローが

アジタの腹部に強烈に食い込んだ。

「うぐっ、うーっ」

苦悶に顔を歪めるアジタ。

「どうした、アジタ。オマエは

相変わらずのダメ人間だなあ」

クエシマが侮辱するような発言をした。

「許さん。オレはオマエを

絶対に許さんぞ」

アジタはそう叫ぶと

折れた右足でクエシマの

左脚に強烈なローキックをお見舞いした。

ズバッ。

鮮やかにクエシマの左足は切断され

クエシマはその場にもんどりうって倒れた。

「悪いが、眼玉をえぐらしてもらうぞ。

二枚目の脛あてがほしいんでな」

「ねえよ」

「なに」

「別のところに隠した」

「どこにだ、言え」

「自分で探せ」

クエシマはこと切れた。


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