第13話

「オマエのローキックの威力は」

スカウトマンがローキックで大木を

なぎ倒している、タジマに告げた。

「何だよ」

「宇宙でいちばんといっていいほど

弱い」

「嘘つけ、これでもか」

 タジマがローキックで大木を

十本並べてなぎ倒した。

「お話にならん」

「じゃあ、どうすりゃいいんだよ」

「だから二番目の脛あてを手に入れて

装着するんじゃよ」

「二番目の脛あてっていうのはどこにあるんだ」

「オマエの上司の目の中に入っておる」

「イーッ」

タジマが驚いて声を上げた。

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