第14話

「のう、タジマ」

スカウトマンがなれなれしくタジマに

話し掛けた。

「なんだよ、スカウトマン」

「オマエの上司の化け物を退治できたら」

「できたら」

「報復星ななつ星をたいじしてほしい」

「報復星ななつ星」

「わしを、祖国を裏切ったやつら

七人じゃよ」

「フーーん」

タジマは興味をそそられた。

「強いのかい、そいつら」

「今のオマエの百倍は強い」

「じゃあ、かなわねぇじゃん。やーめた」

タジマが匙を投げようとした。

「落ち着いて聴け。だから二つ目の脛あてを

つけてローキックの修行に励めば」

「勝てるの」

「可能性は一パーセントほどじゃがな」

「やーめた」

「まどかちゃんに会いたくないのか」

「まどかちゃーん」

タジマが鼻の下をデレーっと伸ばした。


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