第2話

「フーっ、参つたなあ」

書類の山を前に、ため息をつくアジタ。

今日の残業は長引きそうだと

アジタはおもった。

窓の外を見ると、もう月が出ている。

キレイな満月だ。

「アーっあっ、一体、いつ終わることやら」

アジタがボソッとつぶやいた。

アジタがスマホで推しのアイドル

宮園まどかの写真を見た。

「まどかちゃーん」

アジタがまどかにキスをした。

「アジタさん、それセクハラよ」

気がつくと事務員の女性がアジタの

背後に立っていた。

「ギョエーっ」

アジタは心臓を飛び出さんばかりに驚いた。

「それじゃぁね、仕事よろしく」

事務員が立ち去って行った。

「あっ、あいつも惨殺リスト入りだ」

アジタはスマホをポケットにしまった。

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