第4話

アズハ…

お前もツバサを止めることができなかった…

この私の願いを叶える者はいないのだろうか…

いや。一人だけいる。アリス…

分かってるな…

次はお前の番だ…


◆◆◆


「アリスさん!」

アズハさんに話しかけられる。

「ふぇ?!どうしたんですか?!アズハさん!」

「ありがとう!本当に、本当にありがとう!」

「え?!何が?!」

「私の思っていることがやっとわかった!」

よくわからなくてびっくりする。

「どういう事かわからないけど…どういたしまして!」

「ずっと夢見てた。私は、誰かの役に立てる日が来たらいいな。と思ってたんですけど…やっと私、役に立てる…という意味が…分かった…」

「アズハさん?!どうしたの?!」

アズハさんの声がだんだん薄れている。

「私は…あの人に…逆らったから…」

「それはだれ?!誰なの?!」

肩をつかんでグラグラしようとしたら…

スカッ

「へっ?!」

「ごめんね。ツバサ君との事…邪魔しちゃって…なんでだろう…そうしないと…いけないって…そうする運命…だって事…を…教えられた…からなのかな…」

目を大きく見開く。

ツバサ君も同じだ。

「さようなら。ありがとう。そしてありが…」

「アズハさん!」

よくわからず涙を流していると、放課後を告げるチャイムがなった。

次の日…アズハさん学校来るかな?なんだか来る気がする。

もうあの人は親友な気がする。あの人にもう悪意はない。

元々なかったのか、さっき消えたのか。どっちかは本人しか知らない。

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<(_ _)>

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