第5話 強化と魔王の話
次の日は晴れてるが少し肌寒いな。
街の武器屋に来ている。
「私は武器を持ったことがないです」
とアリスが言い、
「私は弓が少し」
とエルフのティアが言うので収納してアリスに中級短剣術を、ティアには中級弓術をつけて排出する。
そして、武器を持たせると、
「あ!これ!使えそうです!」
「私もいまなら弓が上手く使えそう」
「よし、ならそれでいいな!」
と、護身用にダガーと弓矢を買って、防具屋で胸当てを買う。
それとティア用にフード付きのローブを買い、エルフだと一目で分からないようにする。
そして旅をまた始める。
俺は荷台で暇なのでステータスを色々と見ていた。
職業もそうだがスキルが多すぎる。
まぁ、これだけあれば困る事はないか。
こんな使い方が出来るのなら最初から分かりやすくしておいてくれればまだ俺は
…まぁ、過ぎた事だな。
ネット通販を使ってみると、こちらの金貨が使えるようで地球のものが手に入る!
こんなチートをよく無駄にしていたな。
まぁ、俺も手に余りそうだが、昼飯は適当におにぎりなどを買ってみると段ボールで届いた。中身を取ると消えていく、すごい仕組みだな。
途中で景色の良いところを見つけて、そこで3人でおにぎりを食べる。
「お、おいしい!」
「すごく美味しいです!」
「あはは、気に入ってもらえてよかったよ」
と和んでいると出てくるモンスター。
『グオオォォォ』
「に、逃げましょう!ファイターボアです!」
「あはは、俺が倒して見るよ」
「あっ!」
瞬歩で近づくと収納する、レベルと『突進』を取って排出して倒す。
解体をして収納しておく。
「す、凄いです!」
「まぁね!」
と2人にいいところを見せつつまた田舎道のような道を進む。
日も暮れかけた頃に街があり、そこで今夜は宿を取る。
下の酒場で飯を食い、今回は3人部屋にして寝る。
やはりフードで誤魔化してもくるものは来るので収納し、排出して痛めつけると逃げて行く。
「はぁ、街の方が危険なんじゃないか?」
「普段は街の方がいいんですけど」
「私がいるから」
とティアが言うが、
「気にするなよ!また来たら守ってやるから」
「は、はい」
と言って寝る。
次の日は朝から出発してまったりとした時間を過ごす。昼はみんな食べないみたいだけど俺は食べたいから飯の準備をする。
今回はファイターボアの鍋だ。
「は、はふ、おいひいでふね!」
「うん、美味いな!」
「こんな美味しい鍋初めてです!」
まぁ、調理があったからできたんだがな。
それから食休みをしてまた馬車で進む。
夜になる前に焚き火を焚いて馬車に2人を寝かせて俺が夜の番をする。
まぁ、ウルフ系が六匹来たので収納してレベルと『連携』『指示』を取ってから倒して解体する。
ウルフの毛皮はそれなりに売れるようだが、売る気はないな。
朝になるとスープを飲んでから出発だ。
昼休憩をしてると冒険者が近づいて来る。
「あー、敵意はないから剣を下ろしてくれ」
「そうか、何の用だ?」
5人パーティーで女が2人、魔法使いに斥候かな?男は剣士、盾士、弓師ってとこか。
「食べ物を持ってないか?ここからだと街が遠くてな」
「仕方ないな、これでいいか?」
とネット通販で買ったおにぎりを出す。
「ん?これは食べ物なのか?」
「そうだぞ?こうやって食べてみろ」
「お、おう!…う、美味いな!」
「だろ?」
「それを10個くれ」
「銀貨一枚だ」
と銀貨と交換してやると嬉しそうにみんなで食べている。
「お前たち気をつけろよ?ここら辺はいまワイバーンが出るからな!」
「おっ!飛竜か!」
「そんないいもんじゃないさ!野良のワイバーンみたいで人を食った奴らしいからな!人を食ったワイバーンは凶暴だぞ?」
「そうか、注意するよ!ありがとう」
「おう、気をつけてな!」
と言って別れた。
竜騎士でドラゴンテイマーがあったが、今回は見送るか。
「あ!ケントさん!ワイバーンが!」
「馬車を止めてなるべく隠れておいて!」
と言うと馬車を道の脇に寄せて2人は荷台に隠れる。
「よーし!来いよ!」
『グギャァァァァ』
「よっ!とりゃ!」
「グギャァァ」
「もう!収納」
あまりにも降りてこないので少し触った時に収納した。
レベルと『飛行』を取って排出すると、地面でジタバタしている。
止めを刺して解体して行く。
「す、凄い」
「ワイバーンがあんなにあっさり」
解体が終わると収納しておく。
「んじゃ先に進もうか!」
「「はい」」
それからティアとアリスにこの国のことを聞きながら魔王のことも聞いて見る。
「魔王ですか?復活したのですか?」
「知らないけど?」
「魔王は数千年前に魔王領があった場所に封印されてるそうですが」
「え、そうなの?」
「はい、復活すると勇者が召喚されると」
だから召喚されたんだな。大迷惑だ。
「へぇ、ならいるんだな」
「もしかして?」
「違うよ、そう言う話を聞いたからさ」
「そうなんですか、ビックリしました」
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