第3話 スキルホルダーと旅


 王城に入る。


 隠密を使って歩いている。


 さて、あと欲しいのは回復術くらいかな?

 と思ったが取れるものは取っておこう。

 要らなくなったら外せばいいだけだからな。


 俺は片っ端からクラスメイトを見つけては収納してレベルとスキルを取って行く。

 職業はもういらないな。


 内藤を見つけたので収納してレベル、スキル、職業を取って要らない物とある程度のスキルをつけて排出する。

 あとが楽しみだな。


 俺は好きに生きるために収納をフル活用した。

 ステータス、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

西園寺健人サイオンジケント 18歳

レベル 457

  職業 収納師 忍者 ハイシーフ 通販業者  


スキル 身体強化 隠密 火遁 水遁 土遁 瞬歩 索敵 短剣術 二刀流 ネット通販 威厳 王の証 マナー 政治学 経済学 方便 教育 上級剣術 上級槍術 上級体術 剣術極 槍術極 上級体術 ヒール フルケア アンチドーテ 光魔法 四大魔法 生活魔法 アックスアタック ガード 一閃 抜剣術 剣帝術極 雷魔法 氷魔法 古代魔法  作成 合成 魔法剣 精霊契約 精霊召喚 死霊使い 光の盾 弓帝術極 槍帝術極 覇気 闘術極 ヒール ハイヒール フルガード シールドバッシュ セイクリッドヒール 聖剣術極 調理極 解体術 剣闘術極 バーサク フルアタック ドラゴンテイマー 竜槍術 錬金術 鑑定 テイム 呪禁 奴属魔法 薬草採取 調合 鍛治 


ユニーク 収納 排出


称号 スキルホルダー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「アーハッハッハッ!これ俺最強なんじゃないかな?」

 収納がここまで使えるとは思わなかったよ。

 まぁ、またステータスは暇な時にでも整理すればいいか。


 隠密でみんなの反応を見る。



 大広間に集まってみんなで喋っている。

「私のレベルとスキルがなくなった!」

「まぁ、また上げればいいじゃないか?」

 と言うクラスメイトだが、

「あんたはいいわよね!無くなってないんだから!」

「は?俺も無くなったしレベルは1だぞ!」


「やめろ!スキルがない奴はまたレベル上げだ。職業のない奴はまた訓練から始めろ!」

 あはは、悟が怒ってるのが妙に面白いな。

「ふざけんなよ!そんなこと」

 と言うがそれ以外なにができるんだ?

 

「やれ!俺たちは魔王を倒さないといけないんだぞ?」

 悟は冷たい目でそう告げる。

「そ、それは」

「時間の無駄だ!サッサと始めろ!」

「く、くそ!」

 と勇者の悟はそう言ってからその場を後にする。


「くそ!何故こうなった!」

“ダンッ”

 と壁を叩くと親指の爪を噛む悟が見えた。


 レベルが1に戻ってスキルが無くなった者が殆どで、職業がなくなった者は、長内、峰川、篠宮の3名か…聖女も賢者もスキルが無くなったがレベルが上がればまた生えてくるだろう。


 悟はスキルもレベルも変化はない。


「クソッ!これじゃあ健人と一緒じゃないか!」


 ハハッ、俺と一緒で使えないってか、まぁいいか、このまま城からは出よう。


 魔王を倒せば帰れるらしいから頑張ってもらって俺は気楽に旅に出よう。


 俺は城から出て王都で買い物をする。

 と言っても服くらいか…食料はネット通販があるし、そのほかに武器も収納に入ってる。


「はぁ、スッキリするかと思ったけどなかなか晴れないな。まぁいいや、次の街まで行こう」

 俺は王都から出て真っ直ぐ道なりに進む。

 景色を見ながらテクテクと歩いて行く。


 途中夜になる前に宿屋に入り、飯を食ってすぐに眠気が来たのでベッドで寝てしまう。


 目が覚めると、俺は縛られて檻の中だった。

 は?なんでこんなことになってるんだ?

「ん?ふん!はぁ、なんだこれは?」

 俺は縄をぶっちぎると口枷も外す。

 馬車の動く音と振動が伝わってくる。


 目が慣れてきて周りを見るとエルフと人間の女の子が捕まっていた。


「はぁ、ムカつく事してくれたな!」


 俺は女の子の縄を外してやり、鉄格子を無理矢理外す。


 さぁ、反撃開始だな!


「おい!商品が出てるぞ!」

「あ!止まれ!」

 と馬車が止まるので、降りると。


「何だよ、こいつの縛りが甘かったんじゃねーか?もう一度だ!」

「させるかよ!」

 剣を収納から出すと剣帝術極で全員を倒して行く!


「グアッ!」

「グフッ!」

「や、やめ!」

「ハッ!セヤァ!」

 すぐに終わったので逆に馬車を改造して盗賊?を詰め込む。


「あ、ありがとうございます!」

 と女の子が言って来る。

「ん?なんで?俺もなんで捕まったかわからないけどさ」

 俺なんか捕まえてどうするつもりだよ!

「あはは、もしよければ一緒に帰らしてください」

「ん、まぁ、いいよ?だれか馬車を動かせる?」

 と聞くとエルフの子が動かせるらしいので動かすのは任せて、俺は盗賊と一緒に乗ることになった。


「では、発進しますね」

「おう!」


 どれ、こいつらなんか持ってねーかな?

 収納すると、レベルとスキル『暗殺術』『催眠耐性』『怪力』『縄抜け』『毒矢』を取りこいつらの金も取って排出しておく。


 縄で縛られたこいつらと一緒ってのが気に食わないけど、ようやく次の街に着いたようだな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る