第196話 で、で、で、デート!?
昨日の歓迎会はとても楽しみました。火の輪くぐり、火の輪をくぐった瞬間の高揚感が癖になり3回火の輪をくぐりました。そして! 凪さんと一緒の布団で寝れると言う最高のシチュエーションだと言うのに、クティスに邪魔され、藍介さん、紫水君、緑癒さん、灰土さん達にも邪魔をされてしまい。凪さんの隣で寝ることができたのは花茶ちゃんと白桜ちゃん、青雷君だったのですよ。本当に悔しかったですよ。でも、まぁ、まだ9日間あります。焦らず確実に、凪さんの好感度を上げましょう!
私が早起きをして、眠っている凪さんの隣に横になりました。
他の方達はまだ寝ていますね。あれ? どうしてクティスが凪さんの足元で寝ているのですか!!! 私は一番遠くに追いやられたと言うのに、自分だけちゃっかり凪さんの足にピタッとくっついたりしていて。自分自身なのにとても悔しいです!!!
「んっ? んぅー。んっ?」
凪さんは目覚め、私の顔を二度見しました。
「凪さーん!!! おはようございます!!!」
私は堪らず凪さんを抱きしめてしまいました。
「ちょっと! 急に抱きつくんじゃないわよ!!! クティス!!! クティス!!! 起きて!」
凪さんの声によってクティスは目を覚まし、私に襲いかかってきました。
「なぁっ!? クティス! 貴方は誰の味方なのですか!!!」
「ガウルガウ!!!(凪の味方!!!)」
「それは、そうですよね! って、痛いですって」
クティスは私の腕に噛みつき、私の血が凪さんにかかってしまいました。
「ちょっ、クティス! やりすぎやりすぎ! 私のパジャマが血だらけよ!!!」
「ガウゥゥ(ごめんなさい)」
「凪さん服を着替えなければいけなくなりましたね。さぁ、私が周りの人たちから見えないようにしますので、ここで着替えてください!」
「ここで着替えるわけないでしょ!!! イデアさんお願いなんですが、着替えるために家に一旦帰るから他の子達が起きたら、私は家にいるって伝えてください」
「はい! かしこまりました。ですが、私が着替えを手伝った方が早く着替えられますよ」
「自分で着替えられるので結構です! それじゃあ、お願いしますね」
凪さんはご自宅に帰りました。
その後、皆さんが続々と目覚め、私はその都度、凪さんを探している方達に凪さんは家にいると伝えました。
藍介さんと凪さんが作った朝食を食べ。私は凪さんに呼ばれ凪さんの部屋へ向かいました。
「イデアさん、お願いがあるんだけどいいかしら?」
「はい! なんなりとお申し付ください! 凪さんの為なら溶岩の中、氷海の中どこだって行きますよ!」
「偽ダンジョンを作る計画があって、私達は蝋梅妃と一緒に森へ行くのよ」
「はい!」
「それでね、紅姫もこの計画に参加してもらう事になってしまったから、紅姫の子供達の面倒を見てくれる人がいないのよ。DJも参加するし、白桜と青雷は穴掘りたいって言ってくれたけど、まだ子供だから手伝わせたくないのよね。そういう事で、イデアさんに紅姫の子供達の面倒をみてもらいたいのよ」
「凪さん、それはつまり、私はここで紅姫さんの子供のお守りをしないといけないって事ですか?」
「そうよ。クティスは穴掘り得意そうだから、クティスには穴掘りを手伝ってもらう事になっているわ」
「ガウグルゥガウ!(僕頑張って穴掘るね!)」
「またクティスとですか!!! 凪さんどうして私を置いていこうとするんですか!!! この顔がお気に召しませんか。それとも、この体。折角の休暇なのに、凪さんの側に居れないなんてあんまりですよ!!!」
「まぁまぁ、そしたら、紅姫の子供達のお守りを8日間してくれたら、デートしませんか」
「えっ、凪さん今なんて言いましたか?」
「8日間紅姫の子供達のお守りをしてくれたら、最終日は1日デートしませんか」
で、で、で、デート!?!?!? 凪さんからデートのお誘いだと‥‥。はぁああああああああ!!! なぁっぎぃさんとのデート!!! 私から誘うべきなのに、まさかの凪さんから誘われてしまいました!!! 1日中凪さんとのデート。断る理由がないですよ!!!
「はぁぁぁあああいぃいいいいい!!!! 喜んで紅姫さんの子供達のお守りします!!! 凪さん! 約束は絶対に守ってくださいね!!!」
「それじゃあ、私達は森へ行くからよろしくお願いしますね」
「はい! 子供のお守りは得意なんです。あの、デートプランは私が考えてもよろしいですか?」
「私が誘ったんだから、私がデートプラン考えておくわ」
「凪さんのデートプラン。はい!!! よろしくお願いします!!!」
凪さんが私とのデートプラインを考えてくれるなんて、シ・ア・ワ・セです!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます