第5話 緑色の女神 LEVEL5

「おいおい、そんな顔してどうしたんだよ。」


会社の同僚が話しかけてきた。



「いや、そんな顔って、特に何もないけど。

まあ、強いて言うなら俺もそろそろ彼女が欲しいと思ってさ〜。いちゃいちゃデートして、インスタに上げちゃったりしてさ、」


「おー、それなら最近さ、俺女の人と会話できたんだよ。とある女神の力を借りてね☆

コミュ症の俺でもなんとかなったから、やっぱ女神様はすげーな」


「えっ?何それ、お前いつの間に?

っていうか、とある女神ってなんだよ。俺にも教えてくれよ」


「ああ、別にいいけど、これ結構有名だぞ?

知らないんだったら、ぜひとも女神様に助けてもらいな。」



そう言って、後日その同僚から一通のメールが送られてきた。




-メール-


これから女の子とデートをする方法を教える


➀まず、女の子を用意して

 これができないと始まらない


➁その子に会ったら魔法の言葉

「時間あるし、×××行かない?」

 という


③×××でオシャレなドリンクを頼んで、奢る


これだけ!

健闘を祈る



P.S

×××は緑色の女神が目印だ

注文の仕方が難しいからよく練習しとけよ。



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短編集 一年中サンタ 泉蘭丸 @izumi-ranmaru

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