第4話
次の日、彼は早速ダンジョンに潜っていた。
動画で何度も見たとはいえ、自分自身の目で見て、肌で感じるダンジョンは彼をとても高揚させた。
まわりにもちらほらと人はいる。
複数人でチームを組んでいるもの、彼と同じように1人でいるもの、初心者と思われる者やベテランと思われる者。
そんな人達を横目に彼は周囲をよく観察しながらダンジョンを進んで行った。
しばらく歩いていると、モンスターの声が聞こえてきた。
グギャギャ...
動画でも見て、聞いた覚えのある声だ。
ゆっくりと近付いていくと、そこにはゴブリンと呼ばれるモンスターがいた。
まだこちらには気付いていない。
暗緑色の体、子供の背丈ほどの身長、右手には棍棒を握って、ふらふらと歩いている。
彼は静かに素早く忍び寄ると、首筋目掛けて手にした刃物を突き刺した。
グギャッ!!
ゴブリンは痙攣したかと思うとそのまま倒れ伏し、黒いモヤとなって魔石だけを残し消え去った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます